非常通報装置を躊躇せず数回押してほしい…斉藤国交相が列車安全対策のお願い

訓練用車両で非常通報装置を押す斉藤国交相。
訓練用車両で非常通報装置を押す斉藤国交相。全 4 枚

斉藤鉄夫国土交通大臣は11月16日に開かれた定例会見で、東京地下鉄(東京メトロ)の訓練施設視察について記者の質問に答えた。

斉藤大臣は11月10日の会見で、列車内の安全対策について防犯対策を行なっている鉄道事業者の視察を経て取りまとめることを表明していたが、11月13日にはその一環として、東京メトロの総合研修訓練センターを視察した。

同センターは、点在していた各部門の研修施設を東京都江東区新木場に集約し2016年4月に開設された。研修棟や実車を使った総合的な訓練が可能な運転実習線、分解や修理などの実地訓練を行なえる技術実習線からなり、斉藤大臣は運転実習線で非常通報装置の操作や、ホームドアと車両の位置がずれた際のホームへの避難を体験したという。

この視察を通して斉藤大臣は、非常通報装置の位置確認、非常事態が起きた時に躊躇なく非常通報装置のボタンを押すことの2点を国民へお願いしたいと述べ、非常通報装置については「もう既に他の人が押していても、複数回押されるということは、車掌、乗務員に非常事態が起きたことを知らせるという意味で非常に大きな効果があります」として、数回押すことを推奨している。

一方、安全対策の取りまとめ時期については、「各事業者の安全統括管理者の皆さま方といろいろな協議をさせていただいているところです」として、早期に行ないたいと述べるに留まっている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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