まさに「カオス」!3000馬力で16億円超の“ウルトラカー”、ギリシャで発表

SpyrosPanopoulos Automotive カオス
SpyrosPanopoulos Automotive カオス全 14 枚
ギリシャに拠点を置く新興メーカー「SpyrosPanopoulos Automotive」社(以下SPオートモーティブ)は、スーパーカーでも、ハイパーカーでもない、世界初の「ウルトラカー」と自称する「Chaos」(カオス)の最初のデジタルフォトをリリースした。

オフィシャルレコードではないが、SPオートモーティブは、ニュルブルクリンクでの最速ラップ、最高速度、最速の1/4マイルなどを記録したと主張している。

カオスのパワートレインは、4.0リットルV型10気筒ツインターボエンジンを搭載、2つのパワーレベルで利用可能で、7速または8速ギアの備えたデュアルクラッチトランスミッションを介して4輪すべてに動力が送られる。モーターは自社で開発されており、ビレットアルミニウムまたは3Dプリントのマグネシウム合金エンジンブロック、チタンの3Dプリントのピストンとロッド、3Dプリントのカムシャフト、チタンまたはインコネルのバルブに加えて、カーボンファイバー、チタン製のツインターボチャージャーを備える。

エントリーモデルとなる「EarthVersion」(アースバージョン)は、10,000rpm~11,000rpmの回転で最高出力2,077ps、最大トルク1,389Nmを発揮、0-100km/h加速は1.9秒、0-300km/h加速7.9秒、0-400km/h加速は8.1秒で駆け抜ける。

一方フラッグシップの「Zero Gravity」(ゼログラビティ)は、11,800~12,200rpmの回転で最高出力3,107ps、最大トルク1,984Nmを発揮。同社によれば、フラッグシップのカオスは、F1やこれまで製造された2輪、4輪の中で最も速い加速を持っていると自信をみせている。0-100km/h加速は1.55秒、100km/hから200km/hまで1.7秒、0-300km/h加速は7.1秒、0-400m加速は7.5秒と主張しており、これが事実ならフルEVハイパーカー「リマック・ネヴェーラ」の8.58秒を抜き去ることになる。

さらに最高速度は500km/h超えだといい、「SSCトゥアタラ」の455.3km/hより大幅に早く、ブガッティ「シロン スーパースポーツ300+」の490.484km/hも更新することになり、まさにウルトラカーの名にふさわしいモデルと言えるだろう。

エクステリアは3Dプリントとエキゾチックな素材と多様、F1にインスパイアされたデザインを特徴としている。ボディワーク全体にエッジと複雑なインテークを装備、地上高はほとんどなく、ホイールが危険なほどホイールアーチに接近している。足回りには21インチと22インチの合金ホイールを装着、後部には3Dプリントされたクワッドエキゾーストパイプがインストールされている。同社では、「F1シングルシーターに匹敵するダウンフォースを持っており、「これまでの車の中でも最高の空力設計」を特徴としているという。

カオスのボディサイズは、全長5,053mm、全幅は2,068mm、全高1,121mm、ホイールベース2,854mmとなっており、車重はアースバージョンが1,388kg、より強力なゼログラビティは1,272kgと軽量化されている。

キャビン内を見ると、ダッシュボードが最小限に見え、統合されたタッチスクリーン、助手席前にはセカンドワイドスクリーンが配置されているほか、ヘッドアップディスプレイを備えるヨーク型ステアリングホイールが装備されている。またインテリアのほぼすべてのコンポーネントにはカーボンファイバー、ザイロン、チタン、マグネシウム、およびアルカンターラを使用しているという。

注目の価格だが、アースバージョンが550万ユーロ(約7億2千万円)、ゼログラビティが16億3千万円)となっており、各限定20台が発売予定だという。はたして近い将来、「ウルトラカー」が当たり前の時代が来るのだろうか。

ハイパーカーは過去のもの...これが世界初のウルトラカー『カオス』だ!その驚愕のスペックとは!?

《Spyder7 編集部》

【注目の記事】[PR]

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  2. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  3. 『V』クラスより上級のミニバンか? メルセデスベンツが2026年に『VLE』『VLS』導入へ…上海モーターショー2025
  4. 【VW ゴルフGTI 新型試乗】自動車を運転することが楽しかった時代に引き戻される…中村孝仁
  5. 普通免許で乗れる「電動トゥクトゥク」、64万9000円から予約開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 東レ、偏光サングラスでの利用を可能にする新たなHUD技術を開発…フロントガラス全面展開も視野に
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る