無人・遠隔で月面工事する技術開発、国交省が推進…ボッシュやコマツが参加

デジタルツイン技術を活用した月面建設機械への適応(イメージ)
デジタルツイン技術を活用した月面建設機械への適応(イメージ)全 6 枚

国土交通省は11月18日、宇宙無人建設革新技術開発で技術開発する対象を決定したと発表した。月面建設機械に適応する技術の確立を目指す。

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「無人建設(自動化・遠隔化)に係る技術」では、ボッシュが清水建設とともに、自律施工のための環境認識基盤システムの開発と自律施工を実証する。人工知能によって建機側の判断範囲を広げ、自律分散型に近い施工を可能とするシステムを構築して実証する。また、月のような特殊な環境で認識システムを構築する手法の確立も目指す。

コマツは、将来の月面建設機械の基盤技術である精度の高い「デジタルツイン技術」の構築可能性を検証する。サイバー空間上に油圧ショベルを作成・動作させ、地球上の実機との挙動と比較することで、シミュレータの精度を検証する。サイバー空間を月面環境に設定し、シミュレータ上の車体挙動を確認することで、月面建設機械の課題を抽出する。

また、鹿島建設や芝浦工業大学、宇宙航空研究開発機構は建設環境に適応する自律遠隔施工技術を開発する。地上模擬試験を実施し、それを仮想空間上で再現可能なシミュレーションプラットフォームを開発する。さらにプラットフォームを月面施工検討用に拡張することで、月面の大規模施工シミュレーションンを実現する。この成果を地上の自律自動化施工システムに活用する。

《レスポンス編集部》

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