海外向け出品サイト eBay でクルマ関連バカ売れ! その理由とトレンド

ホンダ・シビック Si 新型
ホンダ・シビック Si 新型全 8 枚

トミカ、京商といったミニカーや、タミヤやアオシマなどのクルマのプラモデル、ガレージや物置に眠っている工具やカーパーツが、海外でこんなに高く売れるとは……。

その落札額に驚き、「自宅にお宝が眠ってないか」と思わず探してしまうほど、衝撃的なランキングやエピソードが公表された。

それは、世界最大級オンライン・マーケットプレイス「eBay」(イーベイ)への出店を通じ、日本セラー(国内出品者)の越境EC(海外販売)を支援するイーベイ・ジャパンが明らかにした、ことし7~9月に日本セラーが出品したアイテムの販売動向データだ。

そのランキングデータや落札エピソードからは、世界中から1億5400万人ものアクティブバイヤーが集まる eBay の、常識では考えられないようなユニークな取引が続出するリアルを実感する。

クルマ関連がバカ売れ中!

eBay では、このコロナ禍で「クルマ関連アイテムが売れている」と報告。「取引額ランキングで7位に順位を上げたオートパーツが、成長率でも2位にランクアップ。海外での日本車の人気と、コロナ禍で自動車のDIYマーケットが成長していることもあり、需要が高まっている」という。

とくに7~9月に eBay で売れたクルマ関連品はなにかというと、これがホンダ『シビック』のアイテムだという。「売れ筋トップ5をみると、その5位に、映画『ワイルド・スピード』に登場し高い人気を誇るホンダ車のパーツが入るなど、世界で人気のポップカルチャーの影響がみえる顔ぶれに」。

「売れ筋トップ5の5位にランクインしたホンダ・シビックのエアバッグをはじめ、日本車はスポーツコンパクトカーとして海外人気が高く、6月に『ワイルド・スピード』の新作が公開されたことや、米国で新型シビックが発表されたことより注目が集まった」

「マツダ『RX-7』、日産『GT-R』のパーツも人気。やはり世界的にも人気の国産スポーツカーのパーツなどが、引き続き多く売れていた」

「こうした実車パーツのほか、ミニカーなどの玩具では、京商やトミカなどに、世界中が注目を集めているようだ。とくに2012年にサークルKサンクス限定で発売された商品は予想以上に高値がついたといわれている」(eBay)

では、クルマ関連以外は、どんな“国内のお宝”が売れてるのか、その最新トレンドをチェックしてみよう。

eBay 7~9月の売れ筋トップ3

5位にホンダ・シビックのエアバッグがランクインした eBay 7~9月売れ筋順位。この期間の1位は、イラストレーターの長場雄氏とポケモンカードがコラボした「YU NAGABA×ポケモンカードゲーム」販売時に配布されたプロモカード。ピカチュウは世界でも大人気のキャラのため、販売数を伸ばした。

2位は、8月に発売された Nintendo Switch の新作ゲーム『遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル!!』。遊戯王も全世界で人気のコンテンツですが、今回はビデオゲームがランクインした。

また3位は、韓国の男性グループ「BTS」が7月にリリースした新曲『BUTTER』の日本ファンクラブ限定の購入特典となるメンバーのセルフィーカードだった。

チキンナゲットに続き、今度はオレオが110万円に!

前期ではオンラインゲーム『Among Us』のキャラクターにそっくりなチキンナゲットに約1100万円の高値がついたなか、この7~9月で話題になったのは、店頭価格4ドルほどの値がついたのが、オレオだった。

2021年9月に米国で新発売されたポケモンとのコラボ商品『Pokémon x OREO Limited Edition Cookies』は、人気のポケモン16種がクッキーにデザインされたもの。

そのなかでもレアキャラの「ミュウ」がデザインされたものは、eBay上でも多数オークション出品され、タイミングによっては思わぬ高額がつくこともあり、なんと9月末には1万ドル(約110万円)で開封済みのものが落札され、米国内のみならず海外でもニュースになった。

大谷翔平選手のトレーディングカードはアメリカでも人気

MLB(メジャーリーグベースボール)のロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手は、今シーズン投打にわたる大活躍で全米の野球ファンからも絶大な支持を集め、MVPに。

eBay(イーベイ)の世界では、スポーツトレーディングカードの売上が大きく、とくに大谷選手が MLBデビューし新人王を獲得した2018年度のカードは人気が高く、100万円をゆうに超え、1000万円を超えるカードも多数出ているという。

またMVPに選ばれたことから、今後は2021年度のカードも人気になり、予想外の高値がつくともささやかれている。

《レスポンス編集部》

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