マツダ「CO-PILOT」を一般道で体験…2022年新モデル3車種に搭載へ

マツダCO-PILOT 2.0の実験車両
マツダCO-PILOT 2.0の実験車両全 8 枚

マツダはこのほど東京都江東区の一般道で、2022年に発売する新モデルから導入予定の安全運転支援技術「CO-PILOT CONCEPT(コ・パイロットコンセプト)」の技術体験会を開いた。

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CO-PILOTは「副操縦士」を意味しており、ドライバーの異常を検知すると自動運転で車両を停止させるなど、支援システムが常時そばでドライバーを見守るように技術構築している。マツダが重視するドライバー自身の「走る歓び」のため、より進化させた安全と安心を付加する狙いだ。

システムは(1)ドライバー状態検知技術、(2)CO-PILOTによる仮想運転技術、(3)異常時退避技術---という3つのコア技術で構成されており、ドライバーの居眠り運転や、急な体調不良による交通事故を防ぐようにする。こうした原因による悲惨な事故が国内でもなお発生しており、ドライバーだけでなく歩行者など他の交通参加者の被害も防ぐ実効性の高い技術として、注目される。

製品化に際しては22年からは「CO-PILOT 1.0」として、同社がFR(後輪駆動車)プラットフォームで開発を進めている「ラージアーキテクチャ」の新モデルに搭載する。『マツダ6』の後継モデルや新型SUVの『CX-60』など3モデルでの採用が見込まれている。

さらに25年からはドライバーの異常の予兆を早期に検知するといった技術進化を図った「CO-PILOT 2.0」の導入を計画している。「2.0」では追加的に、退避の際の車線変更やドライバーの異常の予兆を検知する技術の確立などを目指す。予兆の検知では脳科学分野での研究成果も織り込む。

今回の技術体験会は、江東区のお台場地区の一般道で、開発中である「2.0」の技術試作車の助手席などに試乗するかたちで行われた。『マツダ3』をベースに、市販モデルのセンサーに加え、12台のカメラや高精度地図、制御装置としての試作パソコンなどを搭載している。実用化時のセンサー構成などは変更の可能性が高いという。

体験試乗は公道なので居眠りの挙動などはできず、車内にあるシステム作動用のスイッチを押して行った。いずれも2車線のうち、中央車線側を走行中に3度、システムを作動させた。まず「ドライバーの異常を検知しました」というメッセージがインパネ中央上部の表示装置に示されるとともに、音声でも発せられる。

次いで路肩に停車させるための自動運転に入り「車線変更します」、「停車します」、「停車しました」、「ヘルプネットに接続します」---との手順で表示と音声案内が続いた。3回とも、左への車線変更や安全な路肩、あるいは幹線を外れてより安全な側道での停止を無事にこなした。停止させる過程では信号のある交差点の通過や、路肩に小型トラックが偶然駐車しているといった難しい交通シーンもあったが、クリアしていった。

停車に至る過程では、ハザードランプや車線変更のウインカー、ブレーキランプのフラッシングなどで外部にも動きを伝え、追突などの防止につなげている。22年に実用化する「1.0」では、車線変更機能はなく一般道では車線内で減速停止し、高速道で左車線を走行していれば路肩退避ができるようにする。

開発責任者である商品戦略本部技術企画部の栃岡孝宏主査は、「コンセプトを発表したのは2014年11月であり、7年をかけてひとつひとつの要素技術をていねいにやってきた。多くのサプライヤーさん、アルゴリズムをつくるための一般の被験者の方にも多大なご協力をいただき感謝している」と開発を振り返った。そのうえで22年からの実用化に向け「本当に安心できたということが、この商品を通じてお客様に伝わったらと思っている。段階的だが更にいいものにしていきたい」と語った。

《池原照雄》

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