BMW、100万台目の電動車両を引き渡し…新世代EVの『iX』

1回の充電での航続は最大425km

フロントグリルにセンサーやカメラを内蔵

2つの画面で構成される「BMWカーブド・ディスプレイ」

前面空気抵抗を示すCd値は0.25

BMWグループの100万台目の電動車両となったBMW iX の「xDrive40」
BMWグループの100万台目の電動車両となったBMW iX の「xDrive40」全 18 枚

BMWグループ(BMW Group)は12月7日、100万台目の電動車両を顧客に引き渡した、と発表した。新世代EVのBMW『iX』の「xDrive40」グレードが、100万台目の電動車両となった。

◆1回の充電での航続は最大425km

iXはクロスオーバーEVで、BMWグループの新開発プラットフォームをベースにした最初のモデルになる。iXには、第5世代の「BMW eDrive」テクノロジーが採用される。モーターは、フロントアクスルとリアアクスルに搭載された。

xDrive40グレードの場合、最大出力は326hp、最大トルクは64.2kgmとなり、0~100km/h加速6.1秒の性能を発揮する。バッテリーの蓄電容量は、71kWh。1回の充電での航続(WLTPサイクル)は、最大425kmとなる。

iXでは新しい充電技術により、高い充電出力でDC(直流)急速充電できる。xDrive40の場合、最大出力150kWで急速充電できる。およそ35分でバッテリー容量の80%を充電することが可能だ。10分の急速充電で、およそ95km走行分のバッテリー容量を充電できる。

BMW iX の「xDrive40」BMW iX の「xDrive40」

◆フロントグリルにセンサーやカメラを内蔵

BMW iXは「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」コンセプトを、サステイナビリティやインテリアの広さなどに焦点を当てて、再定義した。全長と全幅はBMW 『X5』と同等で、全高はBMW 『X6』と同等、ホイールサイズはBMW 『X7』と同じとし、パワフルなプロポーションを構築した、と自負する。

iXのエクステリアは、キャラクターラインを減らし、ゆったりとした形状の表面によって、迫力のあるボディデザインを構成した。サイドウインドウはフレームレス。テールゲートには分割ジョイントがなく、リアの幅一杯に広がっている。

フロントには、垂直でほぼ全面的に囲い込まれたキドニーグリルを装着した。このグリル内には、センサー、カメラ、レーダーテクノロジーが組み込まれており、インテリジェンスパネルの役割を果たす。

BMW iX の「xDrive40」BMW iX の「xDrive40」

◆2つの画面で構成される「BMWカーブド・ディスプレイ」

インテリアは、5名の乗員のための高級感を備え、ラウンジのようにリラックスできる、ゆったりとした空間が追求された。高品質素材にスリムなダッシュボード、ヘッドレストが一体化された新開発のシートを採用する。センターコンソールは、高品質家具のようなフォルムを目指した。センタートンネルを廃止して、レッグルームとストレージコンパートメント用のスペースを確保している。

また、センターコンソールは、ギア選択のためのロッカースイッチ、タッチコントローラー、フィーラーバーで分割された。車両機能を制御するアクティブ・ハプティック入力を備えた「イルミネーテッド・ガラス・エフェクト・コントロール・サーフェス」を導入している。

「BMWカーブド・ディスプレイ」は、12.3インチのインフォメーションディスプレイと、1ピースでフレームレスガラス仕上げの14.9インチのコントロールディスプレイによって、フルデジタルスクリーンを構成する。

標準装備の「2.5ゾーン・オートエアコン」は、デザインを新設計し、直感的に操作できるようにした。ダッシュボードの表面には、「BMWヘッドアップディスプレイ」のプロジェクターが組み込まれる。

BMW iX の「xDrive40」BMW iX の「xDrive40」

◆前面空気抵抗を示すCd値は0.25

ヘッドライトは、BMWグループの歴代モデルで最もスリムで、フルLEDが標準となる。ハイビーム用マトリクス機能付きの「BMWレーザーライト」がオプションで選択できる。LEDテールライトもスリムなデザインとした。BMW iのブルーのアクセントが、アクセントとして配される。

アルミスペースフレーム構造とカーボンケージによるインテリジェントな軽量設計と、最適化されたエアロダイナミクスが、効率を高め航続を延ばすことを可能にしたという。前後とアンダーフロア、ホイールにターゲットを絞ったエアロダイナミクス対策により、前面空気抵抗を示すCd値は0.25を達成する。オプションで21インチまたは22インチの「エア・パフォーマンス・ホイール」が用意されている。


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《森脇稔》

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