過給機関連技術の特許総合力---トップは IHI、2位にトヨタ自動車 パテントリザルト調べ

IHI車両用ターボチャージャー(参考画像)
IHI車両用ターボチャージャー(参考画像)全 3 枚

パテント・リザルトは、日本の特許庁が2021年11月25日までに公開した「過給機関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果を特許・技術調査レポートにまとめた。

過給機とは、内燃機関に圧縮空気を送り込む装置で、自動車や船舶など輸送機器のほか、農業機械を含む産業機械のエンジンにも利用されている。今回の調査では日本の特許庁で公開されている「過給機関連技術全般」全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。その結果、1位 IHI、2位 トヨタ自動車、3位 三菱重工エンジン&ターボチャージャとなった。

1位:IHI の注目度の高い特許には、「車両用過給機等にて、タービンインペラ側へ供給する排気ガスの流量を可変とする、ガス流量可変通路開口部の開閉バルブ機構」や「高圧空間と低圧空間とのシール性を高められる電動装置および電動過給機」に関する技術などが挙げられる。

2位:トヨタ自動車の注目度の高い特許には「目標過給圧が低い状態にて、内燃機関の2つバンク間で気筒の燃焼状態がアンバランスになることを抑制する制御装置」や「生産性に優れ、性能向上を図ることができる過給機用のコンプレッサハウジング」に関する技術などが挙げられる。

3位:三菱重工エンジン&ターボチャージャの注目度の高い特許には「弁体の弁座への均一かつ確実な着座と、弁体の振動抑制とをともに達成することができるウエストゲートバルブ」や「回転機械の羽根車、該羽根車を備えたコンプレッサ、過給機及び該羽根車の製造方法」に関する技術などが挙げられる。

そのほか、4位:三菱重工業は「省エネルギー性に優れ、出力ないし効率を向上させたターボコンパウンドシステム」など、5位:ボルグワーナーは「ターボチャージャ用の球形スラスト軸受装置」などの技術が、注目度の高い特許として挙げられる。6位以下にはマツダやジャパンエンジンコーポレーション、川崎重工業、ヤンマーパワーテクノロジーなどの企業がランクインしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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