米ホンダ、道路補修に車載の安全技術を活用…マーキング

ホンダ・リサーチ・インスティチュートが開発している車載技術をベースに路面の状態を評価するモニタリングシステム
ホンダ・リサーチ・インスティチュートが開発している車載技術をベースに路面の状態を評価するモニタリングシステム全 1 枚

ホンダ(Honda)の米国部門は12月14日、米国の研究開発子会社のホンダ・リサーチ・インスティチュートが、道路事業者向けに、道路路面の状態を評価するモニタリングシステムを開発している、と発表した。

ホンダ・リサーチ・インスティチュートは、走行する路面の状態を車載デバイスが評価し、起こりうる危険を検出するための路面状態モニターシステムを開発している。この路面状態モニターシステムによりホンダは、道路事業者がより頻繁に、効率的かつ費用効果の高い方法で、車線のマーキング状況をモニターできるように支援していく。

ホンダ・リサーチ・インスティチュートは、オハイオ州で試験プログラムを実施。GPSとカメラなどのセンサーを使用して、道路事業者と共有できるリアルタイムの路面状態情報収集システムを評価している。ホンダはオハイオ州運輸局と協力しており、オハイオ州の道路維持管理業務の効率を高めるために、パイロットプログラムの一環として使用されたホンダの車両から、2022年初頭に路面状態データの提供を開始する予定だ。

路面に引かれた車線の状態を監視する場合、システムは、グリーン、イエロー、グレー、レッドの4つのカラーコードを使用して、車両の左側と右側の車線を視覚的に分類する。グリーンとイエローは、車線の表示状態が理想的、または良好を意味する。車線の表示がない場合はグレー、車線表示の修復が必要な場合、赤色が表示される。

写真や映像、経度と緯度などの情報は、車両に取り込まれ、匿名化されてから、分析のために安全なプラットフォームにストリーミングされる。道路事業者はこのプラットフォームにアクセスして、車線の状態が悪い場所やその重大度などを特定し、現場の写真や映像も取得できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
  2. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  3. レクサス『RX』米2026年モデルに「アピアランスパッケージ」新設定
  4. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  5. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る