箱根への減便が目立つ特急ロマンスカー…江ノ島線は藤沢で系統分離 小田急2022年3月ダイヤ改正

2022年3月改正後は定期列車唯一の展望席付き特急ロマンスカーとなる70000形GSE車。ただし、箱根方面への運用は大幅に減らされ、平日は『スーパーはこね』を含み15本減、土休日は12本減となる。
2022年3月改正後は定期列車唯一の展望席付き特急ロマンスカーとなる70000形GSE車。ただし、箱根方面への運用は大幅に減らされ、平日は『スーパーはこね』を含み15本減、土休日は12本減となる。全 6 枚

小田急電鉄(小田急)は12月17日、ダイヤ改正を2022年3月12日に実施すると発表した。

江ノ島線では定時運行の安定性と車両運用の効率化を図るため、運行形態が大幅に刷新され、特急などの一部列車を除き、原則、藤沢を境に系統を分離。藤沢~片瀬江ノ島間が折返し運行となる。

系統分離後の江ノ島線藤沢駅。2番ホームは平日の混雑時は降車専用となる。系統分離後の江ノ島線藤沢駅。2番ホームは平日の混雑時は降車専用となる。

特急ロマンスカーでは、平日・土休日ともに『スーパーはこね』を含む『はこね』が大幅に減便。逆に『さがみ』『えのしま』は増発される。平日朝時間帯の上りで運行されている『モーニングウェイ号』は3本が増発される。

30000形「EXEα」車が使われている『モーニングウェイ』。小田原線の複々線を活かして、3本が増発される。30000形「EXEα」車が使われている『モーニングウェイ』。小田原線の複々線を活かして、3本が増発される。

また、帰宅ラッシュが早期化しつつあることから、17時以降発の下り特急を『ホームウェイ号』とし海老名にも停車。東京地下鉄(東京メトロ)千代田線直通の『メトロホームウェイ号』は成城学園駅に全列車が停車するなど、特急の通勤色がさらに濃くなる。

東京メトロ千代田線直通『メトロホームウェイ』に使われている60000形MSE車。平日の『メトロホームウェイ』は時刻が1時間繰り上がる。東京メトロ千代田線直通『メトロホームウェイ』に使われている60000形MSE車。平日の『メトロホームウェイ』は時刻が1時間繰り上がる。

特急以外の列車では、平日11~16時頃の小田原線新宿~町田間や多摩線などで減便。新宿発新松田行き急行を町田発小田原行きに変更し、多摩線直通急行は多摩線内を各駅停車とする。東京メトロ千代田線直通の準急を急行とし、向ヶ丘遊園までの運行とする。18~21時頃では新宿発各停を1時間あたり2本減の6本とし、東京メトロ千代田線直通列車も同様に減便した上で種別を準急に統一する。

このほか急行が終日経堂に停車。江ノ島線直通急行を快速急行、多摩線直通快速急行を急行に変更する。

小田急2022年3月改正における、平日日中の減便内容。小田急2022年3月改正における、平日日中の減便内容。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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