BMW M3 、歴代初のワゴンを2022年発表へ…プロトタイプが雪上テスト[動画]

新型M3セダンの発表から約1年半遅れて登場

3.0リットル直6ツインターボエンジン搭載

縦長デザインのキドニーグリル

BMW M3 ツーリング のプロトタイプ
BMW M3 ツーリング のプロトタイプ全 17 枚

BMWは1月1日、「Mスタイルで新年を迎える」と題して、現在開発中の『M3ツーリング』(BMW M3 Touring)のプロトタイプが、雪上テストを行う映像を公開した。

◆新型M3セダンの発表から約1年半遅れて登場

新型『M3セダン』のワゴン版として、M3ツーリングが2022年に発売される予定だ。新型M3セダンの欧州発表から遅れること約1年半、2022年にM3ツーリングが登場する。BMWは、新型M3にツーリングを設定することにより、高性能なプレミアムミッドレンジクラスのモデルラインナップを拡大する。M3ツーリングでは、ダイナミクスの新次元を追求しているという。

BMWは2000年、3代目M3をベースにM3ツーリングのプロトタイプを製作したが、量産化には至らなかった。BMW Mの歴史において、M3ツーリングが市販されるのは、今回が初めてになる。BMWによると、M固有のパフォーマンスに、ツーリングならではのスペースやインテリジェントな機能を組み合わせるという。

なお、M3よりも上に位置する『M5』では、1992年の第2世代と2007年の第4世代に、ツーリングが用意されたことがある。 BMWはM3ツーリングで、ワゴンボディを備えた高性能スポーツカーの高い柔軟性を、生産プロセスに組み込むことができることを証明するという。

BMWはM3ツーリングの投入により、競合プレミアムブランドに対抗していく。メルセデスAMGの『C63ステーションワゴン』、アウディ『RS4アバント』などと競合することになる。

BMW M3 ツーリング のプロトタイプBMW M3 ツーリング のプロトタイプ

◆3.0リットル直6ツインターボエンジン搭載

M3ツーリングには、新型M3セダン同様、ボンネットの下に3.0リットル直列6気筒の「M ツインパワーターボ」エンジンの最新版を搭載する。BMW Mの他の高性能モデルと同様に、新型M3セダンでは、2つのパフォーマンスレベルが設定された。

標準仕様は最大出力が480hp。「コンペティション」では、最大出力が510hpに引き上げられる。最大トルクは66.3kgmを獲得する。M3ツーリングにも、2種類のパワースペックが用意されると見られる。

M3ツーリングでは、ベース車両の新型『3シリーズ・ツーリング』に対して、トレッドの拡大、フロントエアインテークの大幅な拡大、4本のエキゾーストテールパイプにより、MのDNAを表現するという。M3ツーリングでは、レース志向のパフォーマンスと日常的な実用性を高いレベルで組み合わせている、と自負する。

◆縦長デザインのキドニーグリル

BMWはM3ツーリングで、レース志向のパフォーマンスと日常性の両立をMカーに求めるすべての顧客の要望に応える。新型3シリーズ・ツーリングの現時点の最強グレード、「M340i xDriveツーリング」を超えるパフォーマンスを追求していく。

他のBMW Mの高性能スポーツカーと同様に、開発テストは公道やサーキットで行われる。M3ツーリングの広範囲に及ぶ開発プロセスは、それが何よりもまず、M3であることを証明しているという。

なお、BMWは、M3ツーリングとベース車両の3シリーズ・ツーリング新型との違いについて、エンジンとパフォーマンスをはじめ、トレッドの拡大、リアの4本出しテールパイプなどを挙げる。フロントマスクについては、「エアインテークが著しく大きくなる」と公表しており、プロトタイプの写真からは、新型M3セダン同様、縦長デザインのキドニーグリルが採用されているのが確認できる。


《森脇稔》

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