マツダ CX-30 、日本にない「2.5ターボ」は250馬力 2月米国発売へ

「SKYACYIV-G 2.5T」は最大トルク44.2kgm

マツダの北米戦略に沿って全車を4WD化

G-ベクタリング コントロール プラスと「i-ACTIVSENSE」

8.8インチ大型センターディスプレイ

マツダ CX-30 の「2.5ターボ」(米国仕様)
マツダ CX-30 の「2.5ターボ」(米国仕様)全 16 枚

マツダの米国部門の北米マツダは、2022年モデルの『CX-30』(Mazda CX-30)を2月、米国市場で発売する。現地ベース価格は、2万2200ドル(約257万円)と発表されている。

CX-30は、マツダのデザインテーマの「魂動デザイン」を具現化したエレガントなスタイルと、SUVらしい力強さとを融合させたコンパクトクロスオーバー車だ。米国仕様は2019年11月、ロサンゼルスモーターショー2019で発表された。

◆「SKYACYIV-G 2.5T」は最大トルク44.2kgm

2022年モデルのパワートレインには、日本仕様にはない「SKYACYIV-G 2.5T」を「2.5ターボ」グレードに搭載する。2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力250hp、最大トルク44.2kgmを獲得する。この2.5リットルターボエンジンには、エンジンハーモニクスエンハンサーを採用した。これにより、洗練されたパワフルなサウンドを発生する。

2.5ターボは、18インチのブラック仕上げのアルミホイール、大型テールパイプ、光沢ブラック仕上げのドアミラー、リアゲートの「TURBO」エンブレムなどが特長だ。インテリアは、ブラック仕上げのダッシュボード上部、各部のクロームフィニッシュなどが特長になる。

2022年モデルには、日本向けにはない自然吸気の2.5リットル直列4気筒ガソリン「SKYACTIV-G 2.5」も設定される。最大出力は186hp、最大トルクは25.7kgmを引き出す。トランスミッションは、6速ATの「SKYACTIV-DRIVE」を組み合わせている。

マツダの「SKYACTIV-G 2.5T」マツダの「SKYACTIV-G 2.5T」

◆マツダの北米戦略に沿って全車を4WD化

この2.5リットルターボエンジンを含めて、2022年モデル全車が最新の4WDシステムの「i-ACTIV AWD」を標準装備した。全車の4WD化は、マツダの北米戦略に沿ったものとなる。i-ACTIV AWDは、前後輪のトルク配分を自動的にコントロール。わずかなタイヤの動きや路面状況などをリアルタイムにモニターし、前後輪のエンジントルク配分を、2WD(FF)相当から直結4WD状態まで制御する。

各種センサーにより、車体の対地速度と前輪速度を高精度で検出し、前輪が空転する予兆をいち早く察知する。これにより、優れた走破性と操縦安定性を可能にし、悪路でも効率の良い走りを追求している。

また、この4WDには「オフロード・トラクション・アシスト」が採用された。ぬかるみや砂地、雪道などでスタックした時に、駆動輪の空転を防止し、スタック脱出を支援してくれる。

マツダ CX-30(米国仕様)マツダ CX-30(米国仕様)

◆G-ベクタリング コントロール プラスと「i-ACTIVSENSE」

2022年モデルのCX-30には、マツダの新世代車両運動制御技術の「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス」(SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS)の第二弾となる「G-ベクタリング コントロール プラス」 (G-Vectoring Control Plus)が、全グレードに標準装備される。

スカイアクティブ ビークル ダイナミクスの第二弾となるG-ベクタリング コントロール プラスでは、新たにブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を追加した。これによって、より高い安定化効果を追求している。具体的には、旋回中のドライバーのハンドル戻し操作に応じて、外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで、安定性を向上させた。ヨー、ロール、ピッチの各回転運動のつながりを高い旋回Gの領域まで一貫させ、素早いハンドル操作に対する車両の追従性を高めるとともに、挙動の収束性を大幅に改善しているという。

また、これにより、緊急時の危険回避能力を高めるとともに、高速走行時の車線変更や、雪道など滑りやすい路面環境においても、ドライバーが制御しやすく、より安心感の高い動きを可能にしている。

標準の「i-ACTIVSENSE」には、ストップ&ゴー機能付きのマツダレーダークルーズコントロール、スマートブレーキサポート、ドライバーアテンションアラート、レーンキープアシスト、ハイビームコントロール、レーン逸脱警告が含まれている。

また、最新のi-ACTIVSENSEには、「リバース・クロストラフィック・ブレーキ」機能がある。後退時に障害物を検知した場合、自動ブレーキが作動する。「トラフィック・ジャム・アシスト」は、一定の状況でマツダレーダークルーズコントロールを強化し、64km/h以下の速度でステアリングを操舵して、ドライバーが車線内に留まるよう支援する。高精細なデジタル映像の360度ビューモニターも選択できる。アクティブドライビングディスプレイ、交通標識認識、アダプティブフロントライティングシステムも用意している。

マツダ CX-30(米国仕様)マツダ CX-30(米国仕様)

◆8.8インチ大型センターディスプレイ

2022年モデルには、Appleの「Car Play」とグーグル(Google)の「Android Auto」が標準装備されている。3年間のトライアルで、「マツダコネクテッドサービス」も利用できる。3か月または2GBのトライアルで、車載Wi-Fiホットスポットも利用することが可能だ。

「マツダコネクト」を搭載した8.8インチの大型センターディスプレイは、マルチファンクションコマンドノブで安全に制御できる直感的なインターフェイスが特長だ。7インチTFTデジタルメーターディスプレイ、8スピーカーサウンドシステム、Bluetoothハンズフリー通話&オーディオ、2つのフロントUSBソケット、電動パーキングブレーキを標準装備した、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  3. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る