GM、新世代のハンズフリー運転システムにクアルコムの半導体採用…CES 2022

あらゆる走行状況の95%でハンズフリー運転が可能に

5ナノメートル技術の拡張性の高いコンピュータアーキテクチャによって作動

2023年にキャデラックに最初に搭載される予定

GMの「ウルトラ・クルーズ」のイメージ
GMの「ウルトラ・クルーズ」のイメージ全 10 枚

GMは1月6日、CES 2022において、新世代の部分自動運転システムの「ウルトラ・クルーズ」に、クアルコムの最新SoC(システム ・オン・チップ=半導体)の「Snapdragon」を採用すると発表した。

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◆あらゆる走行状況の95%でハンズフリー運転が可能に

「事故ゼロ、排出ゼロ、混雑ゼロ」の世界を作りあげるというGMのビジョンを実現するための次の重要なステップが、新世代の先進運転支援システム(ADAS)のウルトラ・クルーズ。最終的には、あらゆる走行状況の95%でハンズフリー運転が可能になるように設計されており、米国とカナダのすべての舗装道路で利用できるようになる予定だ。

ウルトラ・クルーズは、まずは米国とカナダの200万マイル以上の道路をカバー。利用可能範囲は最大340万マイル以上まで広げる予定で、高速道路だけでなく、市街地や細分化された道路、舗装された田舎道などを含む、ほぼすべての道路をハンズフリーで移動することができるという。

GMは、2つのハンズフリーの先進運転支援システムを用意することになる。既存の「スーパー・クルーズ」はより一般的な量販車、ウルトラ・クルーズは高級ブランドのエントリーモデルに搭載される予定だ。

◆5ナノメートル技術の拡張性の高いコンピュータアーキテクチャによって作動

ウルトラ・クルーズは、GMの最新プラットフォーム「Ultifi(アルティファイ)」と、電気系統アーキテクチャー「Vehicle Intelligence Platform(VIP)」が連携して、5ナノメートル技術の拡張性の高いコンピュータアーキテクチャによって作動する。頻繁に更新される無線アップデートにより、さまざまな仕様や機能、サービスを追加していくことができるという。

また、ウルトラ・クルーズは、スーパー・クルーズの機能の他、新しい自動運転機能を搭載している。新開発のダイナミックディスプレイを用いて、システムの利用経験に基づく情報をユーザーに提供する。

新しい自動運転機能には、常設の交通規制装置への反応、車載ナビゲーションルートへの追従、車線維持と制限速度の遵守、自動およびオンデマンドでの車線変更サポート、右折と右折のサポート、近接障害物との衝突回避支援、住宅地における駐車支援、がある。またこのシステムは、車両の周囲を360度認識する機能を備えている。

「ウルトラ・クルーズ」のアップグレードが必要な場合は、診断・学習システムが自動的に特定し、このサービスを搭載した車両のデータの記録を開始する。これらの記録は、システムの継続的な改善に役立てられるよう、GMのバックオフィスのデータエコシステムで処理される。

◆2023年にキャデラックに最初に搭載される予定

ウルトラ・クルーズは、カメラ、レーダー、LiDARを組み合わせて作動し、車両周辺360度の環境を3Dで統計的に正確に表現し、重要な領域の設計には冗長性を持たせている。また、フロントガラスの裏側にもLiDARを搭載している。

ウルトラ・クルーズの重要なコンポーネントは、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)だ。このインターフェースを通じて、ドライバーに情報を提示し、ドライバーが車両を制御する必要がある場合には、それを通知する。現在、スーパー・クルーズで使用されているHMIをベースに開発されたウルトラ・クルーズのHMIは、ドライバーとシステムが同じものを認識していることをドライバーに示す。

ウルトラ・クルーズ搭載車両の主要HMIの「ウルトラ・クルーズ・ダイナミックディスプレイ」は、ドライバーの視界に直接表示されるフリーフォームディスプレイだ。ドライバーが道路に集中できるように設計されている。ウルトラ・クルーズのHMI戦略には、必要に応じて自動運転システムから切り替えて、ドライバーが運転できるようにすることも含まれている。スーパー・クルーズのドライバー・アテンション・カメラ・システムは、ウルトラ・クルーズにも引き継がれる。

また、GMは、ウルトラ・クルーズ搭載車両のセンターディスプレイに、駐車中にのみ表示される「ウルトラ・クルーズ・アプリ」も開発中だ。このアプリは、ドライバーの統計、走行、履歴などの情報をより一元的に表示する。

なお、ウルトラ・クルーズは、2023年に一部のGMのハンズフリー先進運転支援システムのラインアップに設定され、最初に導入されるブランドはキャデラックになる予定、としている。

《森脇稔》

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