駐車場の精算をアプリで…スマホ操作でロックプレートを降ろす タイムズ

車に乗ったまま操作可能
車に乗ったまま操作可能全 18 枚

日本でもカード決済やQRコード決済、スマホ決済の利用が進む。タイムズパーキングもカード決済やQRコード決済に対応しているが、18日よりアプリだけで精算が完結するサービスを開始する。

車に乗ったまま操作可能車に乗ったまま操作可能

アプリ決済、キャッシュレス決済対応がいまごろ? と思うかもしれないが、この発表の特徴はタイムズ24が運営する自社の「タイムズクラブアプリ」の操作だけで支払いを済ませることができる点だ。精算機の前でQRコードを読ませたり、クレジットカードを挿入したりする必要がない。スマホ操作でロックバーを下げることができる。もちろん料金の精算も登録したクレジットカードで処理される。

事前精算機の前にならんだり、雨でも窓を開ける必要がない。停めてある車に乗り込んだらアプリ操作でそのまま出口に向かうことができる。コロナ禍においては、精算機などに触らないですむというのも便利ポイントのひとつとなるだろう。

操作手順はクラブアプリから「支払い」(¥マーク)を選び、スマホ周辺のタイムズパークを探して停めてある駐車場と枠の番号を入力する。内容がOKなら支払いを確定させるとロックバー、ロックプレートが自動で下がってフリーとなる。あとはそのまま車を出すだけだ。最初は駐車場の名称指定で戸惑うかもしれないが、操作は1、2分もあれば終わる。慣れれば1分かからない。

実際のデモ:まだロックプレートは上がっている実際のデモ:まだロックプレートは上がっている

位置情報はスマホ本体が測位した情報を利用する。アプリはその周辺(半径200メートルくらい)の駐車場を表示するので正しい駐車場を選び、駐車位置番号(枠番号)で精算する対象を特定する。従来のコインパークでもそうだが、精算する駐車位置番号を間違えると、その車の料金を精算してしまうので注意が必要だ。間違えた場合は、駐車場に表示されている管理者、タイムズパークのコールセンターに連絡すればよい(普通の決済ミス、トラブルと同じ処理)。

駐車場所確認画面駐車場所確認画面駐車位置入力画面駐車位置入力画面

なお、スマホ本体が測位する位置情報は、端末の仕様に依存する。通常はスマホがそのときつかまえた基地局アンテナの位置情報が基本となる。これに本体GPSアンテナの測位情報やWi-Fiスポットの位置情報などを利用して、地下やビルの中でもある程度位置がわかるようになっている。どの方法で位置を決めるかは、スマホ本体のハードウェア仕様とアプリがどこまで処理して位置を決めるかによって変わる。

ロックプレートはすぐに下がるロックプレートはすぐに下がるオリジナル精算機はこのタイプオリジナル精算機はこのタイプ

アプリ精算に対応するのは、タイムズ24オリジナルの精算機のうち全国約2800台。18日から使えるようになる。オリジナル精算機は現在3100箇所ほどに展開しているといい、残りの精算機も順次アプリ精算に対応していくという。オリジナル精算機は写真にある本体がグレーのものだ。それ以外の色や形状の精算機は、駐車場の管理者、施設側との調整しだいで対応可能となる。他社の精算機はタイムズ24のネットワークにつながっていないなどの理由で、対応するには若干の開発・構築が必要となる。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る