モーガン プラス4、ルマン勝利60周年記念車を発表…世界限定62台

1962年のルマンで『プラス4スーパースポーツ』が2リットルクラスで優勝

ルマン優勝マシンに敬意を示した特別装備

BMW製の2.0リットル直4ターボは最大出力258ps

モーガン・プラス4「LM62」
モーガン・プラス4「LM62」全 22 枚

モーガンモーターカンパニー(以下、モーガン)は1月17日、『プラス4』に「LM62」(Morgan Plus Four LM62)を設定し、世界限定62台を販売すると発表した。

◆1962年のルマンで『プラス4スーパースポーツ』が2リットルクラスで優勝

同車は、1962年のルマン24時間耐久レースにおいて、モーガンが伝説的なクラス優勝を成し遂げてから60周年を祝うモデルだ。

1937年、最大出力42hpを発生する1098ccの「コヴェントリー・クライマックス」エンジンを搭載した『スポーツ4-4』モデルが、レース用に製作された。1938年、ワークスチューンされたモーガン4-4がルマン24時間耐久レースに参戦し、総合13位で完走した。

モーガンとクリストファー・ローレンスは1962年、ルマン24時間耐久レースに、『プラス4スーパースポーツ』で参戦し、2リットルクラスで優勝した。ローレンスとシェパード・バロンがドライブしたプラス4スーパースポーツ(登録番号TOK258)は、平均速度151.3km/hでおよそ3640kmを走破した。ドライバーの交替、燃料の補給、ピットロードでの調整に要した32分を除けば、実際の平均速度は156.1km/h。レース後、プラス4スーパースポーツは公道を自走して、英国に戻ったというエピソードも残る。

モーガン・プラス4「LM62」モーガン・プラス4「LM62」

◆ルマン優勝マシンに敬意を示した特別装備

プラス4のLM62では、ボディカラーにルマンに参戦したプラス4スーパースポーツと同イメージのジェットグリーンと、当時のモータースポーツ向けモーガン車で人気のテルトルルージュを設定した。レーシングカーと同じように、ヘリテージホワイトのハードトップが標準装備された。このヘリテージホワイトのハードトップは、プラス4で初めて装着可能になった。

ルマンで勝利を収めたプラス4スーパースポーツに敬意を表して、「LM62グラフィックパック」を用意した。これには、車体側面のゼッケンナンバー「29」、LM62のリアエンブレム、銀色のワイヤーホイール、ルマンスタイルの燃料フィラーキャップ、ドーム型のリアパネルが含まれている。

ドライビングライト、ボディ同色Aピラー、ブラック仕上げのスプリッターとカウルメッシュ、モヘアサイドスクリーン、テールパイプを装備した。磨かれたストーンガード、LM62ロゴが刺繍されたサイドスクリーンバッグ、スポーツエキゾーストも採用している。

インテリアには、限定車を示すシリアルナンバープレートを装着する。ヘッドレストなどには、1962年のルマン24時間の文字を添えた。ブラックのビニールエッジ、塗装されたステアリングホイールセンター、タウニーウッドのセンタートンネルトップとダッシュボード、特注のサテンラッカーラバーマットも標準装備した。オプションで、ソフトトップフード、「Moto-Lita」のステアリングホイール、ヘッドライトテープ、クロームインテリアを含む「LM62アクセサリーパック」が選択できる。

モーガン・プラス4「LM62」モーガン・プラス4「LM62」

◆BMW製の2.0リットル直4ターボは最大出力258ps

2020年春に発表された現行のプラス4は、モーガンで最も人気の高いモデルだ。BMW製の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力258ps、最大トルク40.8kgmを引き出す。乾燥重量はおよそ1トン。動力性能は8速ATが0~100km/h加速4.8秒、最高速は240km/h。6速MTは最大トルクが35.7kgm となり、0~100km/h加速は5.2秒だ。

ソフトトップを新設計した。これは、使いやすさ、耐候性、洗練性を向上させるのが狙い。改良されたフレーム構造によって、フードレールファスナーを廃止し、ドアとサイドスクリーン周りの剛性も強化した。これらの変更により、ソフトトップの開閉速度を含めた操作性、キャビンの遮音性、耐候性が改善されているという。

《森脇稔》

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