シボレー コルベット に670馬力の『Z06』新型、量産第一号車が360万ドルで落札

0-96km/h加速は2.6秒

「70thアニバーサリーエディション」がオークションに

サーキット走行を意識した「Z07パフォーマンスパッケージ」装着

シボレー・コルベット Z06 新型の量産第一号車
シボレー・コルベット Z06 新型の量産第一号車全 11 枚

シボレーは1月29日、新型『コルベットZ06』(Chevrolet Corvette Z06)の量産第一号車が「バレットジャクソン」オークションにチャリティ目的で出品され、360万ドル(約4億1500万円)で落札された、と発表した。

写真:シボレー・コルベット Z06 新型

360万ドルの価格は、バレットジャクソンに自動車メーカーが出品したチャリティ目的の車両としては、落札額の新記録になる。2020年にモデルチェンジした現行『コルベット』の量産第一号車の落札価格を、60万ドル(約6915万円)上回る新記録となった。

◆0-96km/h加速は2.6秒

新開発の自然吸気5.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。これまでに製造された自然吸気の量産V8エンジンの出力を超えることを目標に開発された。軽量のフラットプレーンクランク設計により、エンジンは大パワーを生み出すために必要な高回転域に到達することができるという。

新しいエンジンは、パワーだけでなく、サーキットで最大限のパフォーマンスを引き出すように設計されている。8600rpmからのレッドゾーンやフルレーシングスタイルのドライサンプシステム、専用のインダクション&エキゾーストシステムまで、このエンジンはまったく新しいエモーショナル性を演出する、と自負する。

また、このエンジンはDOHC化されており、チタン製インテークバルブとナトリウム充填エキゾーストバルブを支えるデュアルコイルバルブスプリングを採用する。鍛造アルミ製ピストン、鍛造チタン製コネクティングロッドにより、軽量化と高い強度も追求した。新開発のアクティブスプリットインテークマニホールドも導入した。これらにより、最大出力670hp/8400rpm、最大トルク63.6kgm/6300rpmを獲得する。従来型よりも排気量を約700cc縮小しながら、パワーは新型が20hp上回っている。新型は、0~96km/h加速2.6秒の性能を可能にした。

◆「70thアニバーサリーエディション」がオークションに

オークションに出品された新型コルベットZ06は、「70thアニバーサリーエディション」だ。2023年のコルベットの誕生70周年を祝うモデルになる。コルベットは8世代にわたって、米国のスポーツカーのアイコンでありながら、テクノロジー、パフォーマンス、スタイルの限界を押し広げてきた、と自負する。オークションに出品された新型コルベットZ06が、70thアニバーサリーエディションだったことも、記録的な落札価格の一因になったと見られる。

70thアニバーサリーエディションには、特別な「コルベットクロスフラッグ」を含めた70thアニバーサリーエディションのエンブレムや、シルプレートの70thアニバーサリーエディションのロゴ、70thアニバーサリーエディションのロゴ入りカスタムラゲッジセットなどが装備されている。

インテリアには、ツートンカラーのセラミックレザー「GT2」または「コンペティション」スポーツシート、赤いステッチ、赤いシートベルト、スエードのマイクロファイバーシートインサートとステアリングホイールが採用されている。

◆サーキット走行を意識した「Z07パフォーマンスパッケージ」装着

また、オークションに出品された新型コルベットZ06には、サーキット走行を意識した「Z07パフォーマンスパッケージ」が装着されていた。このパッケージには、カーボンファイバー製ハイリアウイングとグランドエフェクト、シャシーの専用チューニング、「マグネティック・ライド・コントロール」の専用チューニング、特注のミシュラン製「カップ2 R ZP」タイヤ、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキ、オプションのカーボンファイバー製ホイールなどが含まれている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ポルシェ『911ターボS』新型、史上最強の711馬力ハイブリッド搭載..3635万円から
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. ダイビングで拾ったゴミとMITSUBISHIトライトンで見つけた新しい相棒関係PR
  4. 「イエローの86」復活にSNS歓喜!「伝説になりつつある」限定車イエローリミテッド発売
  5. マツダの新型SUV『EZ-60』すでに4万台の予約殺到! SNSでは「マツダ復権か??」「日本でも売るべき」など話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る