コロナ禍での移動手段、感染リスクの低い自家用車や徒歩が増加 ナイル調べ

新型コロナ流行前に主に利用していた移動手段は何ですか?
新型コロナ流行前に主に利用していた移動手段は何ですか?全 5 枚

ナイルは、新型コロナの流行による移動手段の変化ついて6回目の定期調査を実施。感染リスクの低い自家用車や徒歩を移動手段に選んでいる人が多くなっていることが明らかになった。

新型コロナウイルス感染症が流行し始めてから約2年が経過。流行前に比べると公共交通機関の利用が減り、自家用車や自転車、徒歩の利用が増えているということが以前行った調査からもわかっている。これまで以上に感染者の増加がみられる現在、移動手段はどのように変化しているのか。今回は2021年12月27日から2022年1月10日までの期間、全国の男女2170人を対象に調査を実施した。

まず、コロナ禍前に主に利用していた移動手段を聞いたところ、「自家用車」が40.2%、次いで「公共交通機関」が31.9%と、この2つが7割以上を占める。以下、「自転車」(11.9%)、「徒歩」(11.5%)、「バイク」(2.1%)が続く。「その他」(2.4%)の中には、カーシェア、レンタカー、タクシーなどの回答があった。

現在、主に利用している移動手段は「公共交通機関」が31.9%から26.4%に減少している一方で、「自家用車」が40.2%から43.9%、「徒歩」は11.5%から13.8%に増加。感染症の流行に伴い、人混みや他人との接触避ける移動手段へ変更していることがわかる。

公共交通機関の利用が減少している理由については、47.3%が「感染予防のため」と回答。「電車だと密着するから」「人との接触を最小限にするため」など、感染リスクを避けるために公共交通機関の利用者が減少しているようだ。また「その他」(6.9%)には、感染症の拡大により「利用していたバスの便数が減ったため」といった理由もみられ、公共交通機関に乗る機会自体も減少していることがわかった。

自家用車の利用については、コロナ禍前が40.2%だったのに対して、現在は43.9%に増加している。その理由については77.0%が「感染予防のため」。「密を避けるため」「一人になれるから」「電車をなるべく使わないようにしたから」などの意見があった。「その他」(10.9%)の中には、「マスクなしで移動できるから」「車を新たに購入したから」などの回答があった。

徒歩の利用については、コロナ禍前が11.5%だったのに対して、現在は13.8%と増加している。その理由については、「自家用車」と同様に「感染予防」が57.7%と最も多く、「人混みを避けるため」「人との接触を避けるため」「感染リスクが少ないから」といった回答などがあった。また「運動のため」との回答も9.6%と多く、「健康的だから」「運動不足だったから」などの意見があり、前回の調査から引き続き、健康を意識している人が多いことがわかる。

2020年の4月から継続して実施しているコロナ禍での移動手段の調査だが、これまでと同様に移動するときは、公共交通機関の利用を避け、より感染リスクの低い自家用車や徒歩を選んでいる人が多いことがわかった。コロナ禍が長引くことで、遠方へ外出するよりも近場での買い物や活動を選んだり、テレワークでの運動不足からより健康的な移動手段を選んだりと、生活スタイルをシフトしている人もいるようだ。

《纐纈敏也@DAYS》

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