日産のピックアップトラック、冒険仕様を提案…シカゴモーターショー2022

水深のある場所でエンジンに空気を送るカーボン製シュノーケル

ビルシュタイン製のオフロードショックアブソーバー

車体の揺らぎを抑える「トレーラースウェイコントロール」

日産 フロンティア 新型の「プロジェクト・アドベンチャー」
日産 フロンティア 新型の「プロジェクト・アドベンチャー」全 12 枚

日産自動車の米国部門は2月12日、米国で開幕したシカゴモーターショー2022において、新型『フロンティア』(Nissan Frontier)をベースにしたコンセプトカー「プロジェクト・アドベンチャー」を初公開した。

フロンティアは、日産のミッドサイズピックアップトラックだ。新型は、米国市場で日産が60年以上もの間培ってきたピックアップトラックの経験を生かし、パワーや性能だけでなく実用性や操縦安定性、最新のテクノロジーを兼ね備え、仕事とアドベンチャーのどちらにも活躍するモデルとして開発された。

◆水深のある場所でエンジンに空気を送るカーボン製シュノーケル

プロジェクト・アドベンチャーは、新型フロンティアの「クルーキャブPRO-4X」グレードがベースだ。車高が約130mmアップするリフトキット、34インチのマッドテレインタイヤ、Yakima製のベッドラックシステムとルーフバスケット、KICKER製のBluetoothベッドオーディオシステムを装備した。

カーボンファイバー製のシュノーケルは、日産デザインアメリカが設計・製造した。オフロードで水深のある場所を走行する際、エンジンに空気を供給する。また、ルーフ上のスカイテントは、宿泊しながら移動することを可能にしている。

プロジェクト・アドベンチャーの車体には、米国の地図がラッピングによって描かれた。「大きな米国で、フロンティアをどこかに連れて行ってみませんか?」とのメッセージが込められているという。

日産 フロンティア 新型の「プロジェクト・アドベンチャー」日産 フロンティア 新型の「プロジェクト・アドベンチャー」

◆ビルシュタイン製のオフロードショックアブソーバー

ベース車両のクルーキャブPRO-4Xと同じく、リアに電子ロッキングデフを組み込んだ。ビルシュタイン製のオフロードショックアブソーバーも採用する。ハードなオフロード走行を想定して、フロントにアルミ製スキッドプレートを装着した。スチール製のアンダーボディスキッドプレートが、オイルパン、トランスファーケース、燃料タンクを保護している。

フレアフェンダー、LEDヘッドライト、デイタイムランニングライトとフォグライト、9.0インチのカラータッチスクリーンディスプレイ、 「Nissan Door to Door Navigation」、SirusXMを搭載した「Nissan Connect」サービス、Wi-Fiホットスポットを備えたNissan Connectも装備した。オプションのチャコールインテリアには、ラヴァレッドのアクセントがあしらわれる。

4WDシステムは、電子制御のパートタイムトランスファーケースによって操作される2WD/4HI/4LOモードを備えたシフトオンザフライ4輪駆動システムだ。4輪にLSDが組み込まれており、トラクションの低い路面でのグリップ力を高めて、駆動輪に動力を伝達する。ヒルスタートアシストとヒルディセントコントロールを標準装備しており、ドライバーが急勾配を上り下りするのをサポートする。

◆車体の揺らぎを抑える「トレーラースウェイコントロール」

牽引能力は、最大6720ポンドを確保した。「トレーラースウェイコントロール」を標準装備する。これは、キャンピングカーなどを牽引する場合に、車体の揺らぎを検出し、ブレーキを自動的に作動させて揺らぎを抑え、ドライバーが自信を持って牽引できるようにする先進運転支援システム(ADAS)のひとつだ。フロントには、2つの牽引フックも備えている。

オプションのオフロードモードは、車両の4WDシステムが4LOの位置にある時、カメラを自動的にオンにする。これは、オフロードでボディの擦り傷やへこみを抑えるための装備となる。タイトなオフロードを走行する際に効果的、としている。

《森脇稔》

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