MINIのEV、JCWのグリーンで塗装…「Resolute Edition」を欧州発表

ブロンズ仕上げのアクセントが各部に

1回の充電での航続は最大で234km

ナビシステムが電力消費を最小限に抑えるルートを提案

MINI クーパー SE 改良新型の「Resolute Edition」
MINI クーパー SE 改良新型の「Resolute Edition」全 7 枚

MINIは2月16日、MINIハッチバックのEV、『MINIクーパーSE』(MINI Cooper SE)改良新型に、「Resolute Edition」を欧州で設定すると発表した。

写真:MINI クーパー SE 改良新型の「Resolute Edition」

◆ブロンズ仕上げのアクセントが各部に

従来は「ジョンクーパーワークス」(JCW)専用だったレベルグリーンのボディカラーを採用した。ルーフとドアミラーカバーは、ペッパーホワイトで仕上げられる。外装のクロームパーツを意図的になくしているのが特長だ。

「ResoluteBronze」と呼ばれるブロンズ仕上げが、ヘッドライト、グリル、テールランプの周囲、フロントサイドパネルのサイドスカットル、ドアとテールゲートのハンドルに施される。対照的に、フロントガラス下のストリップは、グリル内部のフレーム、ブランドロゴ、エンブレムと同様に、ピアノブラックで仕上げられた。ボンネットには専用のストライプを配した。足元は、エレクトリックコレクションスポークデザインの17インチアルミホイールで引き締めている。

インテリアは、ファブリック/レザーレット仕上げのブラックパール/ライトチェッカーのシート、アンスラサイトのルーフライナー、ブラックのアームレストを採用した。ナッパ仕上げのスポーツレザーステアリングホイールには、下側のスポークに「MINI Resolute」ロゴをあしらう。

◆1回の充電での航続は最大で234km

電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。0~60km/h加速は3.9秒、0~100km/h加速は7.3秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で234km(WLTPサイクル)を確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。

加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。

◆ナビシステムが電力消費を最小限に抑えるルートを提案

ドライバー正面の5インチのカラーディスプレイには、マルチファンクションインストルメントディスプレイを装備する。センターメーターパネルには、ハイグロスピアノブラックサラウンド、8.8インチディスプレイ、最新のグラフィックスディスプレイを標準装備している。

デジタルディスプレイには、バッテリーの充電レベル、ドライブモード、運転支援システムの状態などの情報が表示される。さらに、航続やEVシステム、外気温、交通標識認識、矢印によるナビゲーションなども表示される。

「MINI コネクテッド」サービスには、ナビゲーションシステムなどが含まれている。ナビゲーションマップには、充電レベルに応じた航続を表示することができる。ルート案内が開始されると、最短ルートが表示されるほか、電力消費を最小限に抑えるグリーンルートも提案される。また、「eDrive」スクリーンには、現在のエネルギーの流れと航続に関する情報を表示する。さらに、快適機能を無効にしたり、回復力を高めたりするなど、航続を伸ばす方法を提示する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
  2. ルノー『ルーテシア』新型、新デザインで大胆チェンジ…IAAモビリティ2025
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. ダイビングで拾ったゴミとMITSUBISHIトライトンで見つけた新しい相棒関係PR
  5. 3M、カーラッピングに塗装保護機能の新フィルム発売…ドライ施工で作業時間半減
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る