【ジープ グラディエーター】ブランドを象徴する重要なクルマ…プロダクトマネージャー[インタビュー]

ジープ グラディエーター
ジープ グラディエーター全 10 枚

FCAジャパンは、ジープ『ラングラー』をベースにさらに荷台をあしらったピックアップ、『グラディエーター』の導入を開始した。5600mmもの全長を誇るフルサイズピックアップをなぜ販売するのか。担当者に話を聞いた。

【画像全10枚】

◆市場の声から改めて検討

----:早速ですが、なぜこのグラディエーターの導入を決めたのでしょうか。

FCAジャパンマーケティング本部プロダクトマネージャーの渡邊由紀さん(以下敬称略):最初は導入する予定はありませんでした。大体新型車の導入を検討するときには、まず本国から意思を確認されます。2017年時点でグラディエーターの話があった時に、ピックアップ市場は日本にないので導入しないと断ったのです。また本国も日本市場に理解がありますので、そのままになりました。その後、2018年11月に開催されたアメリカのロサンジェルスショーでグラディエーターは発表されました。

一方、ラングラーを2018年の終わりに出してすごく売れていたということもあり、ディーラーからはグラディエーターも販売したいという話を聞いたこと、そしてポンタス社長(FCAジャパン代表取締役社長のポンタス・ヘグストロム氏)も、「このクルマは格好良い」いっていましたので、もう一度導入検討をし直そうとなったのです。

ちょうど、オーストラリアが導入を決定していましたので、右ハンドル仕様の生産が可能でしたので、意外と簡単に決まりました。この右ハンドル仕様がなかったら、多分導入は無理だったと思います。そこからは、ある程度仕様が決まっていましたので1から2年ほどかけて日本仕様を開発してもらい、今回導入に至ったのです。

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我々としてこのグラディエーターは、1000台、2000台売れるクルマではないのは理解しています。しかし、ブランドを象徴する上ではすごく重要なクルマですし、欲しいというお客様の声も聞いていますので、導入することに決めたのです。

◆ファッションの一部として

----:オーダー受け付けが昨年の12月から始まり、既に200台を超えるの予約が入っていると聞いていますが、どんなユーザーが購入しているのでしょう。

渡邊:クルマも見ずにオーダーされているので、結構すごいと感じています。ユーザー像はまだわかっていないのですが、ジープからの乗り換えはたぶん多いでしょう。以前イベントを開催したときに、グラディエーターで現れたお客様がいらっしゃいました。その方はもともとラングラーのお客様だったですが、グラディエーターが欲しくて、でもFCAジャパンで(当時は予定がなく)出さないということで並行車を購入されたのです。このようにジープオーナーの方が多いと思っています。現在ラングラーに乗っているが、駐車場的にOKだったとしたら、こちらに乗りたいというお客様は結構いるのではないでしょうか。

----:ではどのような人に買ってもらいたいと考えていますか。

渡邊:クルマとライフスタイルを楽しんでいる、ラングラーの延長みたいな方だと思っています。ですのでこのクルマでキャンプに行ったりなど、乗ってもらう方のファッションの一部になってもらえたらいいのかなと考えています。

----:グラディエーターのアピールポイントを教えてください。

渡邊:実はグラディエーターは、買っていただいた後に色々なアクセサリーがつけられますので、それも愉しんでもらえるでしょう。今回もリアに色々積載しています。

ジープ グラディエータージープ グラディエーター

また、Bピラーから前はラングラーと一緒なのですが、ショックアブソーバーはFOXが装備されており、好きな方は唸るような仕様となっています。また、ルーフのトップもアクセサリーで布製が選べますし、トランクボックスは一体化していて引き出しなどがあります。テールゲートの高さを割と低くしているので、積載もしやすいでしょう。このボックスの後端には、釣れた魚の長さをここで図る仕様にもなっています。また、自転車も載せるなど、これ1台で十分に遊べるクルマです。

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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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