ホンダは、大型スーパースポーツモデル『CBR1000RR-Rファイヤーブレード』および『CBR1000RR-RファイヤーブレードSP』の一部仕様を変更し、3月10日より販売を開始する。
CBR1000RR-Rファイヤーブレードは、最高出力218psを発生する高出力かつコントローラブルなパワーユニットと、操縦性を追求した車体パッケージングを組み合わせ、先進の電子制御技術などを採用したCBRシリーズの最上位モデルだ。CBR1000RR-RファイヤーブレードSPは、さらにオーリンズ製電子制御サスペンション、ブレンボ製フロントブレーキキャリパーを装備するなど、足まわりを専用化。軽量なリチウムイオンバッテリーやクイックシフターを装備するなど、よりスポーツライディングの楽しみを視野に入れた仕様としている。今回の一部仕様変更では、「Total Control for the Track ~サーキットで本領発揮するマシン」の開発コンセプトを継承しながら、“操る喜び"のさらなる深化を図った。
パワーユニットは吸気ポート内径の一部を絞る形状に変更。吸気流速を上げて充填効率を高め、1万1000回転付近の出力を向上させた。エキゾーストパイプの集合部形状と触媒構造を変更し、排気抵抗の最適化を図るとともに、ドリブンスプロケットを前モデルの40丁から43丁に変更することで力強い後輪駆動力を得ている。また、エアクリーナーの底面形状とインテークファンネルの形状を最適化。スロットル操作時における吸気の流れをスムーズにするとともに、スロットルバイワイヤのリターンスプリング荷重を低減させたことで、応答性を高めている。
ホンダ セレクタブル トルク コントロールは制御プログラムを変更。介入時のスロットル操作性を向上させた。CBR1000RR-RファイヤーブレードSPではクイックシフターの制御も変更。変速操作時の燃料噴射停止時間を短縮させエンジン回転数の変動を抑えることで、変速後のトルク回復をよりスムーズにし変速ショックを低減させた。足まわりでは、CBR1000RR-Rファイヤーブレードに採用している、NISSIN(日立アステモ)製フロントブレーキキャリパーのピストン材質および表面処理を変更。サーキット走行における高負荷時の熱によるブレーキレバー操作の遊び量変化を低減させた。
カラーリングは、CBR1000RR-Rファイヤーブレードがブラックのホイールにトリコロールの「グランプリレッド」の1色。CBR1000RR-RファイヤーブレードSPは、ゴールドのホイールにトリコロールの「グランプリレッド」と、ブラックを基調としたアグレッシブで精悍なイメージの「マットパールモリオンブラック」の2色を設定した。
価格はCBR1000RR-Rファイヤーブレードが242万円、CBR1000RR-RファイヤーブレードSPが278万3000円。