交通拠点としての繁栄を願う…北海道新幹線・長万部駅のデザインコンセプトが決定

長万部駅の構内。噴火湾は左手に広がる。2019年12月28日。
長万部駅の構内。噴火湾は左手に広がる。2019年12月28日。全 5 枚

北海道新幹線の建設主体である独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は3月2日、北海道長万部(おしゃまんべ)町より北海道新幹線長万部駅のデザインコンセプトを受領したと発表した。

現在の長万部駅は函館本線と室蘭本線が交わる鉄道の要衝で、北海道新幹線札幌延伸時は新幹線と在来線の併設駅となる。ただし、在来線のうち、JR北海道から経営分離される函館本線函館~長万部~余市~小樽間の長万部~余市間は事実上の廃止が決まっており、残る区間は存廃が不透明な状況が続いている。

現在の長万部駅。新幹線駅が開業すると現駅舎は撤去され、跡地が駅前広場の一部となる模様。2019年12月28日。現在の長万部駅。新幹線駅が開業すると現駅舎は撤去され、跡地が駅前広場の一部となる模様。2019年12月28日。

鉄道・運輸機構は2021年5月に長万部町へ新幹線長万部駅のデザインコンセプト作成を依頼しており、今回、受領したものは、同町が「噴火湾」と呼ばれる太平洋の内浦湾に面していること、町内に「長万部温泉」と呼ばれる温泉があること、古くから鉄道の要衝であったことを加味した上で「新幹線駅となって、ますます交通拠点として繁栄することを期待する」思いを込めた「湯けむり香る噴火湾、人と時代の交差点」に決定された。

今後はこれをベースに、鉄道・運輸機構が駅デザインの素案を作成し、2023年度の頭に長万部町へ示す予定となっている。

在来線存置を想定した新幹線長万部駅周辺の整備計画。駅舎は現在より西側に位置する。在来線存置を想定した新幹線長万部駅周辺の整備計画。駅舎は現在より西側に位置する。

《佐藤正樹》

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