ボルボ XC40 リチャージ、航続は400km以上…改良新型を欧州発表

新しいフロントバンパーとフレームレスグリルプレートを採用

ツインモーターは最大出力408hp

グーグル「アンドロイド」ベースのインフォテインメント

ボルボ XC40 リチャージ 改良新型(欧州仕様)
ボルボ XC40 リチャージ 改良新型(欧州仕様)全 10 枚

ボルボカーズは3月4日、『XC40』のEV、「XC40リチャージ」(Volvo XC40 Recharge)の改良新型を欧州で発表した。

◆新しいフロントバンパーとフレームレスグリルプレートを採用

新しいフロントバンパーとフレームレスグリルプレートを採用した。これにより、EV専用車の『C40リチャージ』と共通イメージのフロントマスクを構築する。新デザインのアルミホイールと新しいボディカラーも用意した。

また、トールハンマーヘッドライトには、最新のピクセルLEDライト技術を導入した。他のドライバーを眩惑させることなく、交通状況に自動的に適応し、前方の道路を効率的に照らすことができる。インテリアは、レザーフリー内装をオプション設定している。

今回のデザイン変更は、最新デザインとモダンさを強化するのが狙いだ。XC40リチャージの外観を、EV専用車のC40リチャージに視覚的に近づけることにより、2車種のEVがボルボカーズの電動化を象徴する存在になるという。

ボルボ XC40 リチャージ 改良新型(欧州仕様)ボルボ XC40 リチャージ 改良新型(欧州仕様)

◆ツインモーターは最大出力408hp

XC40リチャージは、当初からEVを念頭に開発が行われたボルボカーズの「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ(CMA)」車台がベースだ。バッテリーパックはフロアに一体化して、室内スペースに影響を及ぼさないよう配慮している。

EVパワートレインは、前後にそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動する。2つのモーターは合計で、最大出力408hpを引き出す。1回の充電での航続は、400km以上の性能を備えている。急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量をおよそ40分で充電できる。

独自の特徴として、ボンネットの下に専用設計のフロントトランクルームが採用されている。電気モーターの方がエンジンよりもスペースを取らないため、容量約30リットルのフロントトランクルームを設けることが可能になった。

ボルボ XC40 リチャージ 改良新型(欧州仕様)ボルボ XC40 リチャージ 改良新型(欧州仕様)

◆グーグル「アンドロイド」ベースのインフォテインメント

グーグルの「アンドロイド(Android)」ベースのインフォテイメントシステムが採用された。ボルボカーズはグーグルと提携し、過去数年にわたり、共同で開発を進めてきた。そして、アンドロイドを搭載したXC40リチャージのインフォテインメントシステムに、「グーグル・アシスタント(Google Assistant)」、「グーグル・マップ(Google Maps)」、「グーグル・プレイ・ストア(Google Play Store)」を組み込んだ。

この新しいシステムによって、グーグルのオープンソース・アンドロイド・プラットフォームの「アンドロイド・オートモーティブOS(Android Automotive OS)」を完全に統合した。グーグル・マップ、グーグル・アシスタントの他にも、世界各地の開発者のコミュニティが作成した自動車用アプリなどのサービスを、リアルタイムで更新できるようになる。

航続の延長を支援する車載アプリ「レンジアシスタント」を採用する。グーグルのAndroid搭載のインフォテインメントシステムに組み込まれたこのアプリを利用すると、XC40リチャージのドライバーは、予測される航続とリアルタイムのエネルギー消費量を明確かつ正確に知ることができる。また、航続に影響を与える要素を理解するのにも役立つという。

アプリの「レンジオプティマイザー」機能は、航続を延ばすために、空調システムを自動的に調整する。これは、充電ステーションに立ち寄る機会を少なくすることにつながり、長距離走行でとくに役立つ、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  2. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  3. 『V』クラスより上級のミニバンか? メルセデスベンツが2026年に『VLE』『VLS』導入へ…上海モーターショー2025
  4. 【VW ゴルフGTI 新型試乗】自動車を運転することが楽しかった時代に引き戻される…中村孝仁
  5. 普通免許で乗れる「電動トゥクトゥク」、64万9000円から予約開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 東レ、偏光サングラスでの利用を可能にする新たなHUD技術を開発…フロントガラス全面展開も視野に
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る