アウディA6アバント 次期型EV、ポルシェと共同開発の「PPE」プラットフォーム初採用

PPEをベースにしたアウディの量産モデルは2023年後半に登場予定

SUVと乗用車の両方に採用可能なPPE

PPEのロングホイールベースが広い室内を可能に

アウディ A6 アバント e-tron コンセプト
アウディ A6 アバント e-tron コンセプト全 10 枚

アウディは3月17日、『A6アバントe-tron コンセプト』(Audi A6 Avant e-tron concept)に、アウディのリーダーシップの下でポルシェと共同開発した「PPE」プラットフォームを初採用した、と発表した。

写真:アウディ A6 アバント e-tron コンセプト

◆PPEをベースにしたアウディの量産モデルは2023年後半に登場予定

PPEはこれまでに例のない幅広いモデルに対応できるように設計されたプラットフォーム、と自負する。最初にアウディ『A6』シリーズが属するCセグメントで採用され、ここにはSUVやクロスオーバー車が含まれている。PPEプラットフォームをベースにしたアウディの量産モデルは、2023年の後半から順次市場に導入される予定だ。

その後、PPEはBセグメントにも拡大採用される予定。Bセグメントは長期に渡り、アウディにとって最も販売台数の多いセグメントだ。さらにこのPPEは、最上位のDセグメントでも、優れた技術プラットフォームとして利用することが可能という。

アウディは、PPEの採用により、幅広くEVを投入できるようになる。その好例が、「アバント」。アウディは、量産セグメントのBおよびCセグメントに車両を投入することにより、EVのラインナップを効果的に拡大していく。スケールメリットにより、ラグジュアリークラスのテクノロジーと多様なモデルバリエーションを、プレミアム市場において展開することが可能になるという。

アウディ A6 アバント e-tron コンセプトアウディ A6 アバント e-tron コンセプト

◆SUVと乗用車の両方に採用可能なPPE

PPEはEV専用に設計されているため、このテクノロジーのメリットをEVは最大限に活用することができる。A6アバントe-tron コンセプトや将来登場するPPEをベースにした車両の重要な特長は、前後アクスル間に搭載された約100kWhのバッテリー容量にある。車両ベース全体を有効に活用することにより、比較的フラットなバッテリーレイアウトを実現できるという。

これは、この単一のプラットフォームを、基本的な構成を変えることなく、車高の高いSUVモデルだけでなく、『A6アバント』などの車高の低い乗用車にも使用できることを意味している。

PPEをベースにする車両のバッテリーサイズとホイールベースは柔軟に変更することができるため、さまざまなセグメントの車両に採用することができる。長いホイールベースと短いオーバーハングの比率は、すべての車両に共通する要素だ。大径ホイールと組み合わせることによって、デザイン面だけでなく、基本的なプロポーションの面でも、スポーティなスタイルを創出することが可能という。

アウディ A6 アバント e-tron コンセプトアウディ A6 アバント e-tron コンセプト

◆PPEのロングホイールベースが広い室内を可能に

PPEモデルの長いホイールベースにより、室内には、広いスペースが生み出される。これは、あらゆるセグメントにおいてメリットになる。さらに、技術面から見ると、EVはトランスミッショントンネルを必要としないため、一般的に内燃エンジン搭載車よりも広いスペースを実現できる。

トランスミッショントンネルがなくても、アウディのオーナーは、「クワトロ」ドライブシステムを選択することができる。近い将来のPPEモデルには、フロントとリアアクスルにそれぞれ1基の電気モーターを搭載したバージョンが用意され、電気モーターを制御することによって、ドライビングダイナミクスとエネルギー効率のバランスを取りながら、オンデマンドの4輪駆動システムを実現する。

さらに、このe-tronファミリーには、エネルギー消費量と航続を最適化したベースバージョンも用意される。この場合、1基の電気モーターがリアアクスルに搭載される、としている。

《森脇稔》

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