一石二鳥? オープンとクーペを楽しめたメタルルーフ車たち【懐かしのカーカタログ】

プジョー308CC
プジョー308CC全 15 枚

花粉症の方には辛いかもしれないが、時にはオープン、時にはクーペと2通りに楽しめるメタルルーフ(一部ガラスルーフ)のモデルは一種の気分の解放装置だ。今回は少し前の輸入車からピックアップしてみた。

プジョー 308CC

プジョー308CCプジョー308CC

Cセグメントのハッチバックを基本としたプジョー『308』をベースに電動メタルルーフでクーペとカブリオレの2通りに楽しめたクルマ。電動で閉める際の所要時間は約20秒。クローズド時のいかにも優雅なシルエットが特徴だった。シートにはセラミックヒーターとファンで温風が吹き出るネックウォーマーも装備。

ルノー メガーヌ・グラスルーフカブリオレ

ルノー・メガーヌ・グラスルーフ・カブリオレルノー・メガーヌ・グラスルーフ・カブリオレ

モデル名のとおり、電動開閉式のグラスルーフを持つのがこのクルマの特徴。オープン時の全自動格納の時間は22秒。万一に備え自動アンチロールオーバーバーも標準装備。筆者は海沿いの試乗会場で乗った1度きりだが、ルーフを開けても閉じてもスッキリとしたスタイルにとても好感をもった記憶がある。

VW イオス

VWイオスVWイオス

『ゴルフ』にはカブリオ(レ)があったが、派生車ながら別のモデル名が与えられて登場したのがこの『イオス』。カタログには“クーペ、カブリオレ、スポーツカー、ファミリーカーという多彩な顔を持っている”と書かれている。開閉時間は25秒。ガラス製のルーフは閉じた状態でスライディングとチルトも可能と実に凝った造り。

ボルボ C70

ボルボC70ボルボC70

この世代の『C70』では、世界初だった3分割のリトラクタブル・ハードトップを備え、1台でハードトップ・クーペとオープンカーの2通りに楽しめた。開閉の所要時間は30秒足らず。“1台で、夢のクルマを2台所有すること、そこでは、クルマに望む、すべての願いを叶えることができるかもしれません”とはカタログ中の文面。ハードトップとAピラーがシルバーのコントラスティング・カラールーフの実車にお目にかかった記憶はないが……。

BMW 3シリーズ・カブリオレ

BMW 3シリーズ・カブリオレBMW 3シリーズ・カブリオレ

E90時代の、『3シリーズ』としては4世代目となったカブリオレ(=E93)は、オープンカーの爽快感とクーペの快適性を妥協なく追求した、フルオートマチック・リトラクタブル・ハードトップを採用(以上、当時のニュースリリースより)した、3シリーズでは最後のカブリオレモデル。後継型(F33)からは『4シリーズ』となった。オープンに22秒、クローズに23秒と資料には厳格に(!)記されている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  2. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. マセラティの最新スーパーカー『MCPURA』、北米デビュー
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る