MINI 次期型、ゴーカート感覚求めて…EVプロトタイプが氷雪路でテスト

氷点下の環境でEVパワートレインをチューニング

次期型のEV版は2023年に生産を開始する予定

次期型は新しいEVアーキテクチャがベースに

MINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプ
MINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプ全 10 枚

MINIは3月23日、MINI『ハッチバック』次期型のEVプロトタイプの写真を公開した。

写真:MINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプ

◆氷点下の環境でEVパワートレインをチューニング

MINIハッチバック次期型のEVプロトタイプは現在、北極圏の厳しい寒さの中、氷と雪で覆われたスウェーデン・アリエプローグのBMWグループのウィンターテストセンターにおいて、ドライビングダイナミクス面のテストを行っている。

雪に覆われた道路や凍った湖の上で、駆動系、ステアリング、シャシーの特性をテストしている。プロトタイプのEVパワートレイン、高電圧バッテリー、パワーエレクトロニクス、充電技術は、氷点下の環境において、高い実用性を示しているという。

エンジニアは、電気モーターのパワーやトラクションを最適化するための制御システム、コーナリング動作、サスペンションとダンピングの特性、ステアリングの特性、ブレーキシステムなどをチューニングしている。すべての駆動系やシャシーシステムを煮詰めて、市販モデルがゴーカート感覚の走りや運転の快適さなど、MINIならではのバランスを実現することを目指している。すでにスウェーデンでの冬季試験では、開発プロセスの主要な項目を完了しているという。

MINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプMINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプ

◆次期型のEV版は2023年に生産を開始する予定

MINIハッチバック次期型には、EVと内燃エンジン搭載車の両方が設定される。このうち、EV版は2023年に生産を開始する予定だ。

MINIは現在、電動モデルを2車種用意している。MINIハッチバックのEVの「クーパーSE」と、MINI『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』に相当)のプラグインハイブリッド車(PHV)だ。両車に対する需要は増しており、現在、両車を合わせて、世界の電動車販売の約5分の1を占めているという。

MINIは2025年に内燃エンジンを搭載した最後のモデルを発売し、2027年までに世界新車販売におけるEVのシェアを50%に引き上げる計画だ。その後、MINIは2030年代前半までに、BMWグループで最初のフルEVブランドになることを目指している。

MINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプMINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプ

◆次期型は新しいEVアーキテクチャがベースに

MINIが属するBMWグループは2023年までに、現在の市場セグメントの約90%に少なくとも1つのピュアEVモデルを導入する計画だ。MINIのラインナップを2030年代前半までにフルEV化するのも、その計画の一環となる。次期型は、新しいEVアーキテクチャをベースにする。同じく2023年、次期MINIクロスオーバーの電動モデルの生産も、ドイツ・ライプツィヒ工場で開始する予定だ。

次期MINIでは、従来型と同様、最初のモデルとして、3ドアのハッチバックが登場する。第5世代となる3ドアハッチバックは、当初からEVパワートレインの搭載を念頭に置いて開発が進められている。MINIならではの敏捷性とスペース効率が追求されており、コンパクトなボディサイズで、室内には充分なスペースを持たせるという。

次期MINIの3ドアのハッチバックは、60年以上にわたって成功を収めてきた運転する喜びのコンセプトを継承する。次期MINIのデザインは、その独特の歴史を思い起こさせるものになるという。最新のテクノロジーを導入しながら、最小限のボディサイズと組み合わせて、最大限のエモーショナル性を引き出すことを狙う、としている。

《森脇稔》

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