「タダモノではない」を直感する、世界最高峰のFFマシンを今改めて

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ルノー メガーヌ R.S.
ルノー メガーヌ R.S.全 39 枚

数ある「ホットハッチ」と呼ばれる高性能なハッチバック車の中でも、とりわけ異彩を放っているが、ルノーのメガーヌR.S.だ。

ベースである標準のメガーヌに比べてフロントが60mm、リアが45mmも張り出したフェンダーに大径低偏平タイヤを収め、空力性能を高めたフォルムに、独特のフロントフェイスが収まる。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

チェッカーフラッグを模したLEDバンパーランプ、やわらかな面で構成されたボディパネルなど、現行世代のルノーのエッセンスをふんだんに盛り込だ容姿は、全方位どの角度から眺めても印象的だ。派手なカラーリングがよく似合うのは、それに応えるデザインあってこそ。ひとめ見ただけで「タダモノではない」ことを直感する。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

それでいて過去2世代と異なり5ドアとされたことで、利便性が高まっているのもいうまでもない。インテリアの質感も高く、随所に配された赤のアクセントも特別感を高めている。上下をバックスキンを配したステアリングホイールの奥に設置された大きめなサイズのパドルシフトも扱いやすい。このクラスながらいくつか色味を選べるアンビエントライトや、独自のマイセンスの選択によりコクピットの雰囲気を好みでアレンジできるのも楽しい。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

ついに279psから300psへ 高性能ターボ車らしい味わいへ

目にしたただけでもハイな気分になれるメガーヌR.S.は、乗るとさらにとハイになれるのもいうまでもない。メガーヌR.S.といえば、ドイツのニュルブルクリンクで、FF量産車で世界最速の座をかけてチャレンジしつづけてることでも知られるが、2019年4月に強敵をしのぎ、その座に君臨しており、そのノウハウが市販版のメガーヌR.S.にもしっかり盛り込まれている。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

まずエンジンがすごい。新開発の1.8リッター直列4気筒16バルブ直噴ターボエンジンは、300ps(221kW)の最高出力と、420Nm(EDC、MTは400Nm)もの最大トルクを発生する。登場当初はスタンダードモデルの最高出力が279psと390Nmだったところ、マイナーチェンジで高性能版と同じ300psに引き上げられた。加速性能を示す指標となるパワーウエイトレシオが5kg/psを切っていると、世間的にもかなり速いクルマと認識されるのだが、300psとなったことで、ついにメガーヌR.S.もその仲間入りをはたしたわけだ。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

タービンの軸受けに軽くて硬く滑らかで、高温高負荷時でのフリクションロスを低減させるセラミックボールベアリングを採用し、応答時間を大幅に短縮させているのも特徴だ。おかげで低回転域からトルクが素早く立ち上がり、アクセルの踏み込みに合わせて盛り上がっていく。中間域からトップエンドにかけての伸びやかな加速フィールも絶品だ。強力にブーストされて自乗的に加速していくさまには、いかにも高性能なターボ車らしい味わいがある。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

ゲトラグ、ブレンボ、TWR・・・楽しくないはずがない

トランスミッションは6速のDCTとMTが選べるが、名門ゲトラグ社製の「EDC」と呼ぶDCTは伝達効率に優れ、走りにもダイレクト感があり、2ペダルでイージーにメガーヌR.S.のパフォーマンスを堪能することができる。その高い動力性能に相応しい制動性能を確保するため、ブレーキもフロントにブレンボ製の4ピストンのモノブロックキャリパーと大径ディスクを組み合わせ、リアにTWR製キャリパーを搭載している。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

サウンドもゴキゲンだ。アクティブバルブ付スポーツエキゾーストのバルブを開くと、特徴的な音響特性となるほか、流動抵抗が小さくなりエンジンのポテンシャルをフルに引き出して本来のパフォーマンスと刺激的なサウンドを味わうことができる。一方でバルブを閉じると音量レベルが抑えられ、日常の使用に適した設定となる。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

同クラスでは類を見ない「4CONTROL」 それは交差点ひとつ曲がってもニンマリするほど

エンジンだけでなく、メガーヌR.S.は足まわりもまた特徴的だ。従来から導入していた、荷重が常にタイヤ接地面の中心にかかるように設定するとともに、キングピンオフセットを最小化することによりトルクステアを低減する「フロントダブルアクシスストラットサスペンション」や、ラリー車の技術を応用し、ダンパー底部にセカンダリーダンパーを内蔵した「4HCC(4輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール)」の組み合わせに加えて、現行型には後輪を操舵する「4CONTROL」を新たに採用し、ハンドリングを高めている。タイヤは245/35R19サイズの「BRIDGESTONE POTENZA S001」を履く。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

4CONTROLは約60kmkm/h(※レースモードでは約100km/h)を境に、低速では後輪を前輪と逆方向に、高速では同じ方向に操舵することで、タイトコーナーでのターンインでは極めて俊敏で、市街地やUターンでの小回りもよく、高速巡行や車線変更やハイスピードコーナリングでの安定感が高まり、狙ったラインを正確にトレースすることができる。4CONTROLのようなシステムの採用は、このクラスでは類を見ないものだが、おかげで他では味わえない、あらゆるシチュエーションで一体感のある走りを楽しむことができるのも、メガーヌR.S.なればこそだ。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

実際にも切れ味鋭いハンドリングは交差点ひとつ曲がってもニンマリできるほど。4輪を操舵することで各輪のグリップ力の限界が高まることも効いて、強い横Gのかかるコーナリングでも限界がはるか彼方にある感覚が伝わってくる。スリリングでありながらスタビリティも高い懐の深さを持ち合わせているのも、メガーヌR.S.の強み。さらには、マルチセンスによりエンジンフィールや4コントロールなどの特性を好みに合わせて運転モードを細かくカスタマイズすることもできる。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

優れた日常性と安全性、そしてこの特別感こそまさしくメガーヌR.S.

そんな走りに特化した側面と、日常での快適性を両立しているところも特筆できる。開発ドライバーがたびたび来日し、日本のサーキットやワインディングをも走り込んで、日本の公道特有のアンジュレーションへの対応も視野に入れたセッティングを実現しているからだ。

しかも、最新版は運転支援装備の進化により従来よりも格段に運転が楽で安全になっている。アダプティブクルーズコントロールはEDC モデルにはストップ&ゴー機能を備えたことで、渋滞時におけるドライバーの負担が低減されたのは大歓迎。そのほかにも、アクティブ エマージェンシーブレーキには歩行者検知機能が付き、トラフィックサインレコグニションやセーフティディスタンスワーニングが標準装備されるなど、先進の運転支援装備が充実している。

ルノー メガーヌ R.S.ルノー メガーヌ R.S.

もちろんベースがメガーヌなので実用性についても申し分なし。優れた日常性と安全性に加えて、この特別感に満ちた内外装デザインとFF車として世界最高峰の走りを1台で楽しめてしまう稀有な存在。それがまさしくメガーヌR.S.である。

ルノー メガーヌ R.S.と岡本幸一郎ルノー メガーヌ R.S.と岡本幸一郎ルノー メガーヌ R.S. 公式サイトはこちら


岡本幸一郎|モータージャーナリスト
ビデオマガジン「ベストモータリング」の制作、自動車専門誌の記者を経てフリーランスに転身。新車から中古車、カスタマイズ事情からモータースポーツ、軽自動車から輸入高級車まで、幅広い守備範囲を誇る。「プロのクルマ好き!」を自負し、常にユーザー目線に立った執筆を心がけている。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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