【プジョー 308 新型】あえてハッチバックとステーションワゴンを導入…日本法人社長

ステランティスジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏
ステランティスジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏全 9 枚

ステランティスジャパンは新型プジョー308』を発表した。SUV伸長の中、あえてハッチバックとステーションワゴンの投入だ。

◆チョイスと個性

「新しいプジョー308は日本の人々にどのような新しい価値をもたらすか。それは“チョイス”と“個性”だ」と話すのは、ステランティスジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏だ。「近年パーソナルモビリティへの評価が高まり、クルマに関して積極的に選択する人々が増えている。より多くの人が自分のライフスタイルに合ったものや、自らを際立たせるもの、つまり特別な選択肢を求めるようになった。この個性を求める動きが、昨今のステランティスの成長の一因ともなっている」と同社のラインナップと市場の動向がリンクしていることを語る。

そしてもうひとつのトレンドは、「SUVの成長だ」。その潮流の中、308ハッチバックとステーションワゴンのSWがデビューする。ポンタス氏はハッチバック市場について、「特に輸入Cセグメントはいまも明確にシェアがある市場だ。つまりSUVを誰もが求めているわけではなく、ハッチバックやワゴンは多用途に使え、かつ重心が低く爽快なドライブフィールが味わえる」とそのメリットを説明。

プジョー 308プジョー 308

さらに、「このセグメントが、日本市場で1/3を占めているのは、狭くタイトな道が多い日本の道路事情の中で、使いやすいことが理由だろう。だからこそ、新型308を日本で発表することが楽しみだ」と述べる。その上でポンタス氏は、「このクルマはセグメントの常識を塗り替える。美しいデザインは、滑らかで張りのある面とシャープラインの融合で成り立っている。さらに最新のテクノロジーも搭載しているので、新型プジョー308は、真にモダンなスタイルや個性を求めている人、そんな人たちのためのクルマだ」とコメント。

プジョー 308プジョー 308

またこの308は、「日本でも人気の高かった『306』をはじめ美しいフランス車という誇らしい系譜の上にあり、フランス車の誇りを受け継いでいる。それは全体のデザインだけでなく、洗練されたディテール、先進技術、そしてカラーパレットにまで至るものだ。新型308はセグメントに新風を吹き込み、2つのボディスタイルと3つのドライブトレインでこれまでの常識を塗り替える」とこの導入に期待をにじませた。

プジョー 306(オートモビルカウンシル2022)プジョー 306(オートモビルカウンシル2022)

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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