電動パワーステアリングの特許総合力、トップ3は日本精工、日立アステモ、ジェイテクト

ステアバイワイヤ用操舵反力装置(FFA)/タイヤ転舵装置(RWA)
ステアバイワイヤ用操舵反力装置(FFA)/タイヤ転舵装置(RWA)全 3 枚

パテント・リザルトは、日本の特許庁が4月1日までに公開した「電動パワーステアリング関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果を特許・技術調査レポートにまとめた。

電動パワーステアリングは、ハンドル操作に必要な力を電動で補助し、操舵力を軽くする機構で、基本機能として多くの自動車に搭載されている。今回の調査では日本の特許庁で公開されている「電動パワーステアリング関連技術」について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。その結果、1位 日本精工、2位 日立アステモ、3位 ジェイテクトとなった。

1位:日本精工の注目度の高い特許には「支持強度の高い、操舵装置のモータ支持構造」や「より小型化された電動パワーステアリング装置」に関する技術などが挙げられる。

2位:日立アステモの注目度の高い特許には「転動時に発生する走行音が小さい、低騒音化を図るボールねじ装置・電動パワーステアリング装置」や「氷結する温度環境下でも性能を維持することが可能な操舵装置」に関する技術などが挙げられる。

3位:ジェイテクトの注目度の高い特許には「どの検出信号に異常が生じているかを特定でき、製造が容易なセンサ装置」や「ペダルの踏み込み量、ハンドル操舵量などを考慮して車両姿勢を制御し、ドライバが意図した旋回走行をアシストする車両用姿勢制御装置」に関する技術などが挙げられる。

このほか、4位 三菱電機は「異常時でもモータ制御を継続できる電動パワーステアリング装置」など、5位 トヨタ自動車は「車両の走行条件や周辺条件に応じた適切な強さの警報トルクを付与することを可能とした車両逸脱防止装置」などの技術が、注目度の高い特許として挙げられる。また、6位以下にはデンソーやホンダ、ボッシュなどがランクインしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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