“火の車”の日野自動車、下会長辞任は「本人から」申し出[新聞ウォッチ]

大型トラック:日野プロフィア(参考画像)
大型トラック:日野プロフィア(参考画像)全 2 枚

最大で10日間にもなる大型連休を目前に控えて、上場企業の2022年3月期の決算発表が本格化しているが、自動車メーカーのトップバッターはエンジンの性能試験を巡る不正で主力車種が出荷停止に追い込まれた日野自動車。

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日野自動車の小木曽聡社長はオンライン記者会見の冒頭「多大なご迷惑をお掛けしたことを改めて深くおわび申し上げます」と陳謝。国土交通省から不正に伴う型式指定の取り消し処分を受けたことについて「過去に例のない行政処分を重く受け止め、再発防止に努めたい」と述べた。

日野の22年3月期連結決算は、最終利益が847億円の赤字(前期は74億円の赤字)で、赤字額としては過去最大。23年3月期の業績予想についても、主力の大型トラック『プロフィア』などの出荷と販売を停止しており「算定が困難」として公表を見送った。

きょうの各紙も「日野自、赤字拡大817億円、排ガス不正で特損計上」(日経)や「日野、業績予想見送り、販売停止長期化の懸念」(産経)などと、経済面などのトップ記事で取り上げており、商用車メーカーの決算としては異例の扱いだ。

会見中、質疑応答では、調査結果が出るのを待たずに、“生え抜き”で前社長の下義生会長が6月23日開催予定の定時株主総会で任期満了を理由に退任すると発表したことにも言及。

親会社のトヨタ自動車出身の小木曽社長は「(下会長)本人から再任議案を提出するのは株主の理解を得られないとして退任の申し出があった」と説明。取締役会で了承したことを明らかにするとともに、「経営責任そのものについては、特別調査委員会が決める」と述べ、改めて“引責辞任”を否定した。過去最大の赤字を計上し洒落にもならない“火の車”の日野に対して、親会社のトヨタがどんな“裁定”を下すのか、改めて注目したい。

2022年4月28日付

●知床観光船 出航判断「間違った」社長会見「荒天時戻る条件」「安全管理」行き届かず」(読売・1面)

●トヨタ国内生産276万台、昨年度5.4%減、45年ぶり低水準(読売・9面)

●自動車8社の国内生産3年連続減(朝日・9面)

●日野、817億円赤字、リコール費用かさむ、過去最大(朝日・9面)

●予約混雑ふくらむGW、新幹線前年比2倍、飛行機ほぼ満席も(朝日・11面)

●さよならスペースマウンテン、東京ディズニーランド27年リニューアル(毎日・7面)

●ANA、営業黒字転換、今期500億円に、国内線回復(日経・1面)

●独検察、スズキ捜査、ディーゼル車、排ガス不正の疑い(日経・3面)

●ガソリン補助31.8円に増、経産省、政府の物価高対策受け(日経・5面)

●JR東日本、赤字949億円、前期最終、鉄道収入低迷続く(日経・16面)

《福田俊之》

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