スマートは、パリモーターショー2026において、新型コンパクトEVのスマート『#2』を世界初公開した。
同モデルは、30年前にパリで初めてコンセプトが披露されたスマートの2人乗りモデルを現代に蘇らせたものだ。スマート・ヨーロッパのCEO、ウォルフガング・ウーファー氏は「スマート #2 は単なる新モデルではなく、真の自動車アイコンの復活だ。スマート・『フォーツー』を唯一無二の存在にしたすべてを受け継ぎながら、新たな時代へとその理念を引き継ぐ」と述べた。
■超小型ボディに最新EV技術を凝縮
スマート『#2』
車体サイズは全長2746mm(ピュア、ピュア+、プレミアム)と超コンパクトで、最小回転半径は6.95m(カーブ・トゥ・カーブ)を実現。狭い市街地での取り回しや駐車を容易にしている。
パワートレインは、新開発のECA(エレクトリック・コンパクト・アーキテクチャー)プラットフォームを採用。リアに搭載した60kWの電動モーターが130Nmのトルクを後輪に伝える後輪駆動方式だ。バッテリーは35.8kWhのLFP(リン酸鉄リチウム)ユニットで、WLTP複合モードで最大290kmの航続距離(目標値)を確保する。
急速充電は最大65kW(DC)に対応し、充電残量10%から80%まで約20分で充電可能だ。交流充電は最大11kW(AC)に対応するほか、外部給電機能(V2L)も備える。
■同クラス初の5リンク式リアサスペンション
スマート『#2』スマート #2 は同クラスで初めて5リンク式リアサスペンションを採用した。フロアに搭載したバッテリーによる低重心と組み合わせることで、市街地から高速道路まで安定した走行性能を発揮する。
車体構造には、スマートが初代モデルから採用してきた安全セル「トライディオン・セル」の次世代版「トライディオン・セル・エボ」を採用。コンパクトなボディサイズを維持しながら高い安全性を確保した。標準装備として、スマート・パイロット・アシストや停止・発進機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、ハイウェイ・アシストなどの運転支援システムを搭載する。
■欧州向けに4グレードを設定
スマート『#2』欧州市場向けには、ピュア、ピュア+、プレミアムの3グレードと、限定モデルのクチュール・エディションを用意する。
全グレードに共通するインテリアは、ベンチスタイルのシート、S字型コックピット、10.1インチのセンタースクリーンと8.8インチのドライバーディスプレイを採用。4G通信、Wi-Fi、ブルートゥースに対応し、8年間のコネクティビティパッケージが付属する。
ピュアはV2L機能や運転支援システム、LEDヘッドランプを標準装備する入門グレード。ピュア+はこれに11kW AC充電と運転席シートヒーターを追加する。プレミアムはガラスルーフ、人工皮革シートヒーター(運転席・助手席)、7スピーカーのゼンハイザー・サウンドシステムを装備する。
クチュール・エディションは欧州限定999台で、アトリエ・ホワイト・マットの外装にプラチナゴールドのルーフ、16インチのライラ・リムにゴールドのアクセントを施す。プレミアムの全装備に加え、ナンバー入りのインテリアバッジを備える。
なお、スマート #2 は現在ホモロゲーション(型式認証)の取得手続き中であり、納車は認証完了後となる予定だ。
スマート・ヨーロッパは、メルセデスベンツとジーリー・ホールディング・グループの合弁会社であるスマート・モビリティ・インターナショナルの完全子会社で、ドイツのラインフェルデン=エヒタードインゲンに本拠を置く。




