箱根登山鉄道が鉄道線の運賃を値上げへ…25年ぶり、小田原-強羅間は90円アップ 10月1日

「出山の鉄橋」として知られる早川橋梁を渡る箱根登山鉄道の『アレグラ号』。
「出山の鉄橋」として知られる早川橋梁を渡る箱根登山鉄道の『アレグラ号』。全 6 枚

国土交通省関東運輸局は5月12日、箱根登山鉄道から5月11日、鉄道線旅客運賃の上限変更認可申請を受けたことを明らかにした。10月1日の実施を予定している。

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箱根登山鉄道では、2019年の台風19号による被災で長期運休を余儀なくされたほか、年間輸送人員がコロナ禍の2020年度に、1032万1000人を記録した1990年度の4割まで落ち込む一方で、設備投資やインフラの整備を続け、鉄道事業を健全に進める必要があるとして、消費税転嫁を除いて1997年4月以来の運賃改定に踏み切ることになった。

申請によると、平均改定率は10.9%で、普通運賃は11.1%、定期運賃(通勤・通学)が9%となっている。

これにより普通運賃は各キロ程で20~90円の値上げとなり、小田原~箱根湯本まは現行より40円アップの360円、小田原~強羅間は現行より90円アップの770円となる。

運賃の上限変更申請のため、関東運輸局では今後、適正な原価に適正な利潤を加えた「総括原価」を超えないものであるかを審査し、パブリックコメントを募ることにしている。


《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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