ジャンボフェリー新造船、浮かぶリゾート「あおい」…小豆島に就航 10月

ジャンボフェリーあおい
ジャンボフェリーあおい全 23 枚

ジャンボフェリーは5月28日、内海造船瀬戸田工場(広島県尾道市)にて、新造フェリーの命名・進水式を実施し、船名を「あおい」とした。同時に客室コンセプトも発表した。あおいは9月に竣工し、10月から神戸~小豆島~高松航路に就航する。

[完成予想図::空のテラス&フォトステージ]

「あおい」という船名は、碧い海、蒼い空、青い風、光あふれる瀬戸内海の色彩をイメージして名付けられた。ジャンボフェリーグループの戦後復興を支えた船の一つである貨客船「葵丸」への思いも込められているという。

客室コンセプトは「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート Aoi 」。瀬戸内海に浮かぶ小豆島に就航する最大のフェリー(5200総トン)となるあおいは、広い客室スペースを活かし、島を象徴するオリーブ、醤、石、棚田の4つをデザインモチーフに取り入れ、上質で遊び心のあるリゾート空間を演出した。チケットレスを実現する「QRスマート乗船システム」など、新技術・新素材を採用することで利便性と快適性の向上も図った。

客室スペースは旅客のニーズに合わせ、プレミア席専用エリア、自由席エリア、ペット専用エリア、大型ドライバー専用エリアの4つの区分とし、各エリアごとの入退場をQRゲートで管理する。

2階中央には、靴を脱いで過ごせる「靴下エリア」を設定した。エリア内には遠赤床暖システム「ヒートプラス」付きのロフト個室を配置、最大3名まで利用できる。2階左後方の「靴下エリア」にはソファー席などを配置、高級旅館のラウンジで過ごしているような時間が期待できる。

3階には、ガラス手すり&天然ウッドデッキの専用バルコニー付き個室や、ロードバイクが持ち込めるファミリー個室を設けた。2階中央右にはロードバイクを輪行袋に入れずに持ち込めるサイクルピットを設置した。ペット専用エリアには、ガラスバルコニー付きラウンジやウイズペット個室を配置した。

大きな魅力となりそうなのは、海のテラス、風のテラス、光のテラス、空のテラスの「4つの絶景テラス」と、空飛ぶお風呂と足湯だろう。

船体デザインは進水式に先駆けて発表されており、光り輝く穏やかな波間を白い船が静かに進み、その向こうには美しい島々が浮かぶ、そんな瀬戸内海の日常の風景をイメージした。

今後のスケジュールは、7月頃に就航開始日と予約開始日を発表、8月に乗船予約を開始、9月に竣工(入魂式、引渡し式)、そして10月に習熟訓練ののち就航となる。

新造船「あおい」
総トン数:約5200t
航海速力:18.5kt(=34.3km/h)
旅客定員:620名
積載能力:大型84台

現行船「こんぴら2」(参考)
総トン数:約3700t
航海速力:18.5kt(=34.3km/h)
旅客定員:475名
積載能力:大型64台

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  5. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る