テムザックは、パーソナルモビリティ『RODEM(ロデム)』漆塗り特別モデルを6月4日から30日まで、ホテルグランヴィア京都(京都市上京区)2階ロビーにて展示する。
RODEMは、どんな人も境界なく移動を楽しめる、真のバリアフリーを実現するユニバーサルデザインのパーソナルモビリティ。走行時の目線が高く、歩行者と同じ目線で会話ができるため、乗ったままの観光やカウンターでのやり取りなどができる。
開発元のテムザックは、2000年に福岡で創業したロボットメーカー。2017年に研究所を京都・西陣に開所したことをきっかけに、2021年には本店を京都に移転した。西陣に研究所を構える中で、京都の伝統工芸技術とロボットのコラボレーションを模索。京都市から提案を受け、老舗漆企業「佐藤喜代松商店」と協業し、RODEM漆塗り特別モデルを開発するに至った。
今回展示するRODEM漆塗り特別モデルは、黒あるいは朱色の漆と、金箔、螺鈿(アワビ)、金蒔絵を組み合わせたデザインを採用。佐藤喜代松商店と京都市産業技術研究所が共同開発した新規分散生漆「黎明」により、これまでにない高い光沢感・透明感のある美しさを実現している。黒のモデルはミニカーとして車道(最高時速12km/h、運転免許必要)を、朱色のモデルは電動車いすとして歩道(最高時速6km/h・運転免許不要)を走行できる。
テムザックでは今後、観光案内、多言語翻訳、経路案内などのアプリケーションをRODEMに搭載し、街中でシェアリングすることで、駅や駐車場から目的地までのラストワンマイルの移動、過疎地域の交通手段、観光地での移動+α(観光、買い物、エンターテイメント)等として活用することを目指していく。