6月に40度超の異例の猛暑…東電管内で電力逼迫、初の節電注意報[新聞ウォッチ]

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国内観測史上初めて6月に40度超の最高気温が群馬県伊勢崎市で観測されたほか、参議院公示後初の日曜日となったきのう(6月26日)も東日本の太平洋側を中心に気温が急上昇し、各地で異例の猛暑(35度以上)が続いた。6月にこれまで最高気温を記録したのは埼玉県熊谷市で2011年に観測した39.8度だったという。

東京都心でも6月として初めて連日の猛暑に見舞われたが、きょう27日もこの暑さが続く可能性があると予測。経済産業省が、東京電力管内で電力需給が逼迫し、電力需要に対する供給余力を示す供給予備率が5%を下回る見通しだとして、節電を呼びかける「注意報」を初めて発令した。

気温上昇に伴う冷房需要の増加と夕方にかけて太陽光発電の出力が低下する午後4時~5時の予備率が特に厳しく、使っていない照明を消すなど無理のない範囲でできる限りの節電を呼び掛けている。

真夏の節電対策として思い出すのは、2011年3月に発生した東日本大震災に伴う福島原発事故の影響などで電力需要がピークを迎えた7月から9月の3か月間、国内の自動車メーカーでつくる日本自動車工業会(自工会)の緊急対応。当時の会長会社だった日産自動車など加盟各社の工場の操業を、木曜日と金曜日は止め、代わりに平日より電力需要が少ない土日に稼働させるという異例の節電対策を打ち出した。もっとも、最近は半導体不足などで工場の稼働停止が相次いでおり、11年前のように、稼働日を変更させるような節電対策は必要ないかもしれない。

2022年6月27日付

●鉄道設備に再生エネ設備、今夏にも官民協議会(読売・1面)

●猛暑電力逼迫注意報、東電管内(朝日・1面)

●通学路の安全守れるか、7.6万か所で危険確認対策へ、10月から「白ナンバー」も検査義務化、飲酒検知器生産追いつかず(朝日・27面)

●与党改選過半数の公算大、序盤情勢本社総合調査、自民60台うかがう(毎日・1面)

●7~9月産業天気図、化学や旅行・ホテル7業種改善(日経・1面)

●文化、新車カタログ時代に伴走(日経・40面)

《福田俊之》

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