スバルは6月30日に、航空宇宙カンパニー宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)において、陸上自衛隊新多用途ヘリコプター「UH-2」量産初号機を陸上自衛隊に納入した。
UH-2は、民間向け最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」とプラットフォームを共有する。SUBARU BELL 412EPXは、スバルが米国ベル(BELL)・テキストロン社と共同開発した412シリーズの最新型機だ。厳しい運航条件の下での信頼性を高め、警察・消防・防災用途を中心に世界各国での展開を見込む。2021年5月に初めて警察庁に納入され、国土交通省中部地方整備局と海上保安庁から受注している。
このプラットフォームに、陸上自衛隊向け仕様を織り込んで開発された機体がUH-2だ。5月の初飛行以降、各種社内飛行試験を順調に進め、防衛省による確認を経て納入に至った。
今後スバルは、国産ヘリコプターであるUH-2の量産事業を推進するとともに、SUBARU BELL 412EPXの製造、販売も進める。