ヒョンデの「アイオニック」第2弾、ツインモーターは325馬力…新型EV『6』発表

前面空気抵抗を示すCd値はヒョンデ車で最も低い0.21

12インチの2つの大型ディスプレイ

1回の充電での航続は610km以上を想定

ヒョンデ・アイオニック 6
ヒョンデ・アイオニック 6全 10 枚

ヒョンデは7月14日、新型EV『アイオニック6』(Hyundai Ioniq 6)をワールドプレミアした。

◆前面空気抵抗を示すCd値はヒョンデ車で最も低い0.21

ヒョンデ・アイオニック 6ヒョンデ・アイオニック 6

アイオニック6は、EV専用ブランドの「アイオニック(Ioniq)」の第2弾モデルだ。日本市場にも導入されている『アイオニック5』に続くモデルになる。アイオニック5は、5ドアハッチバックのEV。これに対して、アイオニック6は、ユニークな流線形シルエットを持つセダンEVになる。

アイオニック6は、「シングルカーブの電動ストリームライナー」を標榜する。ボンネットの先端からルーフ、リアへエンドへと続く緩やかなカーブが特長だ。前面空気抵抗を示すCd値は、ヒョンデ車で最も低い0.21を達成した。

車台には、「E-GMP」を使用している。ボディサイズは、全長4855mm、全幅1880mm、全高1495mm、ホイールベース2950mmだ。足元には、18インチまたは20インチのアルミホイールが選択できる。

◆12インチの2つの大型ディスプレイ

ヒョンデ・アイオニック 6ヒョンデ・アイオニック 6

インテリアは、繭に着想を得た。乗員がくつろげるように設計されており、パーソナライズされたインテリアスペースを目指している。デュアルカラーアンビエント照明により、64色のスペクトルと6つのテーマから、照明パターンを選択できる。「スピードシンクライティング」モードは、走行速度に基づいて室内照明の明るさを変更することにより、エモーショナルな運転体験を追求している。

モジュラータッチスクリーンを配したダッシュボードは、12インチのフルタッチインフォテインメントディスプレイと、カスタマイズ可能な12インチのデジタルメータークラスターを一体デザインしている。

インフォテインメントシステムには、最新のバッテリー充電状態に基づいて、リアルタイムの航続予想を表示する。コネクテッドカーサービスは、移動の途中で充電ステーションに立ち寄ることを考慮して、最適なルートを検索する。

◆1回の充電での航続は610km以上を想定

アイオニック6には、2WD(後輪駆動)とAWDの2種類の仕様を用意した。最上位のデュアルモーターAWD仕様の場合、前後に搭載されるモーターは最大出力325hp、最大トルク61.7kgmを引き出す。パワフルなツインモーターは、0~100km/h加速5.1 秒の性能を可能にする。

バッテリーは2WDとAWDともに、「ロングレンジ」仕様の場合、蓄電容量が77.4kWhと大容量とした。2WDの18インチタイヤ装着車では、1回の充電での航続が610km以上(WLTPサイクル)を想定している。また、2WDの18インチタイヤ装着車で、標準バッテリー(蓄電容量53kWh)の場合、エネルギー消費量は14kWh/100km以下と予想している。これにより、アイオニック6は最もエネルギー効率の高いEVのひとつになるという。

E-GMPアーキテクチャは、400Vと800Vの両方の充電に対応している。追加のコンポーネントやアダプタを必要とせずに、400Vと800Vの充電を可能にしている。

アイオニック6には、アイオニック5と同様に、「Vehicle-to-Load(V2L)」機能を用意した。アイオニック6のバッテリーを使って、家電製品などが充電できる。この機能は、停電やキャンプ、屋外でのイベントにおいて、必要なものに電力を供給できる。外側の電源コンセントに加えて、後席の座席の足元に、ノートパソコンやスマートフォン、その他のデバイスを充電するための第2のコンセントを設置している。


《森脇稔》

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