アルファロメオの新型SUV『トナーレ』、ディーゼルの受注を開始…イタリア

「アルファロメオ・エレクトロニック・セルフロッキング・ディファレンシャル」を標準装備

インテグレーテッド・ブレーキ・システム

ロードホールディング性能を追求するFSDテクノロジー

アルファロメオ・トナーレ
アルファロメオ・トナーレ全 10 枚

アルファロメオは7月14日、新型SUV『トナーレ』(Alfa Romeo Tonale)のディーゼルエンジン搭載車の受注を、イタリア本国で開始した、と発表した。

写真:アルファロメオ・トナーレ

◆「アルファロメオ・エレクトロニック・セルフロッキング・ディファレンシャル」を標準装備

このディーゼルエンジンは、1.6リットルの直列4気筒で、最大出力130hp、最大トルク32.6kgmを引き出す。トランスミッションは、6速デュアルクラッチの「アルファロメオTCT」。駆動方式はFFとなる。

ディーゼルエンジン搭載車には、「アルファロメオ・エレクトロニック・セルフロッキング・ディファレンシャル」を標準装備する。このメカニズムは、スムーズな運転体験のためのトラクションを確保するもので、俊敏性とスポーティなキャラクターを強調し、安全性の面でもプラスの効果があるという。

ドライビングセレクターの「Alfa D.N.A.」に組み込まれたこのシステムは、機械式リミテッドディファレンシャルの作動をシミュレートすることにより、コーナリングを支援する。具体的には、マクファーソンフロントサスペンションと組み合わせることで、車両の安定性を制御し、コーナーでの加速時に各ホイールに対してパワーを再配分することで、スポーティなドライビングダイナミクスの実現を狙う。このシステムは、コーナー内側のホイールから外側にトルクを配分するため、滑りやすい路面において、高いコントロール性能を発揮する。さらに、アンダーステアを抑制し、前後方向の加速を支援し、より高いロードホールディング性能を可能にする、と自負する。

アルファロメオ・トナーレアルファロメオ・トナーレ

◆インテグレーテッド・ブレーキ・システム

トナーレは、ドライビングダイナミクスの面で、セグメントのベンチマークを目指した。これは、理想的な重量配分、セグメントで最もダイレクトな13.6のステアリングレシオ、クラスで唯一採用する「インテグレーテッド・ブレーキ・システム(IBS)」、アルミ製パドルシフトなどによって実現している。

インテグレーテッド・ブレーキ・システム(IBS)は、スタビリティコントロール機能を従来型のサーボブレーキに組み合わせた電気機械的システムだ。電子システムと機械システムの融合、重量の最適化、ペダルの振動を排除したことにより、タイムラグのないブレーキレスポンスを実現しているという。

ブレーキには、ブレンボ製キャリパーを採用した。フロントに4ピストンキャリパーとセルフベンチレーテッドディスクを、リアにフルディスクを組み合わせ、ブレーキ性能を向上させている。

アルファロメオ・トナーレアルファロメオ・トナーレ

◆ロードホールディング性能を追求するFSDテクノロジー

サスペンションには、アルファロメオの技術パートナーとして長い歴史を持つ「KONI」と共同開発した「フリークエンシー・セレクティブ・ダンピング(FSD)」テクノロジーが採用された。ロードホールディング性能を確保し、走行環境を問わず快適性を向上させることで、パフォーマンスを追求している。

FSDテクノロジーは、マクファーソンストラット式サスペンションと組み合わされている。具体的には、フロントアクスルのジオメトリーによって、アルファロメオならではのステアリングフィールを実現し、コーナーの切り返しにおいて、迅速かつ正確な挙動を可能にする。これにより、ステアリングの歪みが減少し、ソフトウェアフィルタリングの適用が制限され、前輪ステアリングのコントロール性が最適化されるという。

リアは、独自の3アーム形状により、作動時の素早い反応を追求した。これにより、コーナーで高レベルの横方向加速を実現した、としている。



《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新車世界販売 ホンダ4位に転落、スズキ2位に浮上へ、2025年度下期[新聞ウォッチ]
  2. 「日本一“ちょうどいい日産車”」小型セダン『セントラ』の進化に日本のファンも「気合い入りすぎw」と注目
  3. 「就職人気企業ランキング」総合トップは8年連続で伊藤忠商事、トヨタは42位に後退[新聞ウォッチ]
  4. ジャガーの名車『Eタイプ』がベース、930kgまで軽量化した「ライトウェイトGTR」発表
  5. 小さくてびっくり! 噂のメルセデスベンツ「ベビーGクラス」、ついに実車をスクープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る