クラシックミニの歴史をカタログでたどる---日本専用車もある!

ミニ(クラシックカーフェスティバルin桐生にて)
ミニ(クラシックカーフェスティバルin桐生にて)全 4 枚

『ミニ 1959-2000』
英国が生んだ小型車の傑作
著者:当摩節夫
発行:三樹書房
定価:4080円
ISBN978-4-89522-774-2

いわゆる“クラシックミニ”と呼ばれるクルマの本はあまたあれど、その派生車種はもとより日本専用車まで含めて解説している本は珍しい。本書は2012年の初版に、あらたに国内外から蒐集したカタログ資料を加え、さらに充実した増補二訂版である。

新世代のミニが販売され日本でも受け入れられるなか、初代のミニにあらためて注目が集まっているという。初代ミニは世界を代表するファミリーカーとして40年以上も製造され、いまなお人気が高く、世代を超えてファンが多くいる。

特に日本の地を踏んでいる台数は多く、現存する個体も数多くある。そして何よりもそのミニマリズムに魅力を感じてのファンが多いのだろう。本書でもサー・アレック・イシゴニスがどのように開発していったのかが簡潔に記されているので、その部分だけでも読む価値はある。さらに、それ以外の多くのページは当時のカタログで締められる占められており、ミニの変遷はもとより、限定車や派生車などを見て楽しむことができる。また、『カーグラフィック』誌初代編集長の小林彰太郎氏が序文を寄せており、氏のミニに対する思い出が記されているのも興味深い。


ミニミニ大作戦 (字幕版)
¥299
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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