「一番良い状態に保つために」自分でできるバイクのメンテナンス

『バイク基本チューニング』
『バイク基本チューニング』全 1 枚

『バイク基本チューニング』
自分で作業する愛車の調整・整備
著者:佐々木和夫
発行:グランプリ出版
定価:1980円
ISBN978-4-87687-397-5

自分のバイクを“一番良い状態に保つ”ために自分でできる調整・整備について専門家がわかりやすく解説する1冊。

バイクは、自分で作業することで修理代も節約でき、同時にメカニズムに対する知識も得ることができる。本書は、部品等を交換してパワーを上げる改造行為ではなく、本来の性能を最大限に発揮するメンテナンスを、多数の図版で紹介する。バイク乗り必見の日常整備の参考となる書籍だ。

本書で面白いのはアニメーションを多用し、わかりやすく解説している点だ。文字ばかりでは嫌気がさしてしまうかもしれないが、適宜ユニークな絵が挿入してあるのでそれを見てクスッと笑いながら読み進められる。

その内容も分かりやすい。購入時にふと疑問になる馬力はスペック通りに出ているのか、いわば、あたりか外れか。そういった極めて普通の視点でわかりやすく記されている。また、良い調子をいかに維持していくためにはどういう整備が必要で、そのためにはどういう知識や道具が必要かなど、事細かに記載されているので心強い。

本書はあくまでもバイクを軸に書かれているが、その多くは自動車にも通じるものばかりなので、自動車のメンテナンスに興味のある向きにも知識として読んでおいて損はないだろう。

本書は1988年2月10日に刊行した“バイク基本チューニング”の内容の再確認を実施し、カバーデザインを一新して刊行する新訂版だ。


《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  2. ホンダ『プレリュード』新型、シビック タイプRのサスペンションとブレーキ技術搭載へ
  3. 125ccスクーターでもここまで違う!? スズキ『バーグマン』とヤマハ『NMAX』を徹底比較
  4. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
  5. ホンダ『N-ONE e:』発表…みんなが使える軽乗用EVとは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る