宇都宮ライトレールの開業は2023年8月…西側の観光LRTも整備へ

宇都宮ライトレールへ投入された新潟トランシス製の超低床電車HU300形。
宇都宮ライトレールへ投入された新潟トランシス製の超低床電車HU300形。全 4 枚

栃木県宇都宮市は8月17日、JR宇都宮駅東口(栃木県宇都宮市)と芳賀・高根沢工業団地(栃木県芳賀町)を結ぶ芳賀・宇都宮LRT(宇都宮ライトレール)の開業が2023年8月になる見込みになったことを明らかにした。

宇都宮市が示した開業までのスケジュール。宇都宮市が示した開業までのスケジュール。

交通量が多い野高谷町(のごやまち)交差点区間の工事では、交通規制の範囲が縮小されたことがネックとなり、3か月程度の工事遅延が発生するとされていたが、その完了が2023年3月になる見込みとなり、2022年11月からは宇都宮駅東口~平石間、2023年4月からは宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間で試運転や習熟運転を開始することになった。

野高谷町交差点に出現した宇都宮ライトレールの高架橋。2021年6月。難航していたこの付近の整備は2023年3月に完了する見通しとなり、開業へ向けて大きく前進する。野高谷町交差点に出現した宇都宮ライトレールの高架橋。2021年6月。難航していたこの付近の整備は2023年3月に完了する見通しとなり、開業へ向けて大きく前進する。

なお、宇都宮市では過度に車に頼らないまちづくりとして、「生活に必要なまちの機能が充実したコンパクトなまち(拠点)を便利な公共交通でつなぐ『NCC(ネットワーク型コンパクトシティ)』の形成」を進めているが、その強化の一環として、大谷平和観音や大谷寺などがある西側の大谷(だいや)地区観光エリア(大谷観光地)までのLRT整備を2030年代前半の開業を目指して検討していることを明らかにしている。

この整備は2024年中に軌道事業の特許申請を行ない、2026年中には着工することを目標としている。

検討されている宇都宮駅西側のLRT路線。検討されている宇都宮駅西側のLRT路線。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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