“音”を取るか“取付性”を取るか…サブウーファー[カーオーディオユニット AtoZ]

「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。
「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(DLS・ACW10)。全 3 枚

愛車のサウンドシステムをより良くしたいと思っているドライバー諸氏に、それを実現可能なユニット情報をさまざまお届けしている当連載。現在は「サブウーファー」をテーマに据えてお贈りしている。

【画像全3枚】

まずは、「パワードサブウーファー」について説明している。で、前回の記事にてこれにはタイプ違いが2つあると説明した。1つが「小型・薄型」のモデルでもう1つが「ボックスサブウーファー」だ。なお、導入のハードルが低いのは前者だ。こちらならシート下への設置も可能となるので、取り付けスペースを取られにくい。

ただし、シート下のクリアランスは車種ごとで異なる。そして「小型・薄型」とはいえども、中には多少大きめの製品もある。なので製品選択の際にはシート下の空きスペースの広さを確認した上で、そこに収まるかどうかをチェックしながら吟味しよう。

ちなみにボディが大きめのモデルは振動板の口径も大きい場合が多く、そうであると低域側の再生レンジが広くなる傾向がある。また伸びやかで量感のある迫力の低音を出しやすくなる。鳴り方にこだわる場合には、設置が可能な中で大きな振動板が採用されているモデルに触手を伸ばそう。

なお実をいうと、それ以上に重要なチェックポイントがある。それは「ボディ剛性」だ。「ボディ剛性」が高いとボディが共振する可能性が減り、そして振動板もしっかりと駆動できる可能性も高まる。結果、鳴りっぷりが良くなる場合が多いのだ。

ところで手頃なモデルの中には、取り付け性が高いという利点を発揮するものもある。電源配線を車内のしかるべき場所から取っても良いとされている場合があり、そうであると電源配線作業を簡略化できるのだ。

逆に高級モデルでは、車両のメインバッテリーから直接電源を引き込む「バッ直」が推奨されている場合が多い。音のことを考えるのであれば「バッ直」が推奨されていないモデルでも「バッ直」した方が良いのだが、車種によっては「バッ直」がしにくいこともあり、そうであると取り付け工賃が上がってしまう。導入コストを抑えたいと思ったときには、配線をシンプル化できるモデルがアドバンテージを発揮する。

今回は以上だ。次回も「パワードサブウーファー」についての解説を続行する。お楽しみに。


《太田祥三》

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