スーパー耐久後半戦…ST-Qはどうなる? ST-5にマツダワークスも登場予定

スーパー耐久第4戦大分オートポリス5時間レースの様子
スーパー耐久第4戦大分オートポリス5時間レースの様子全 42 枚

スーパー耐久第4戦大分オートポリス5時間レースから約1か月、今週末9月3~4日に第5戦もてぎスーパー耐久5時間レースが開催される。熾烈な戦いを繰り広げるST-Qクラスの『GR86』対『BRZ』の戦いはどうなるのか、そしてST-5クラスにはマツダワークスのマシンも登場する。

メーカー同士の戦いが繰り広げられているST-Qクラス。カーボンニュートラル燃料を使用してレースの可能性を探っている28号車ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptと61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptの戦いはどうなるのか。

7月9~10日に行われた第3戦スポーツランドSUGOを「車両の素性を一旦立ち止まって見直す」という理由でスキップした28号車ORC ROOKIE GR86 CNF Concept。7月30~31日に行われた第4戦オートポリスで車両を見たときには、ボンネットのダクト周りが変更された以外は大きく変更されているようには見えないが、細部にはかなり手が入った模様。センサー類を多く搭載しより見える化を行いデータ取りを行えるようにしている。

一方の61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptは、菅生とオートポリスは速さを追求するというテーマを掲げ、マシンのセットアップなども速さを求めたものとなっている。ドライバーからのフィードバックも良いとコメントが出ているという。さらに第3戦SUGOでエアコンを使ってドライバーの体やマシンを冷やす工夫をしているが、SUGOでは思ったほど冷えなく、むしろエアコンを使うことでパワーロスにもなっていた部分があったが、それをこのオートポリスに向けて改善してきた。

決勝では2台が隣り合わせというグリッドになった。レース開始後しばらくしてタイヤが外れてしまったマシンの影響でFCY(フルコースイエロー)が出るなどあったが、2台は順調にレースを進めた。

5時間という長いレースの途中で、28号車ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは足回りにトラブルが出てピットインを行う。一方の61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptもクラッチが切れないトラブルが起きるなど、それぞれに何かしらのトラブルが出ながらもコースに復帰しレースを続けた。

5時間という長いレースの合間に、メディア向けにトヨタGAZOOレーシングを代表して佐藤プレジデントのオンラインでの会見がセットされていた。そのオンライン会見のさなかに28号車ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが1コーナー脇にマシンを止める映像が飛び込んできた。

佐藤プレジデントも会見を行いながらも「会見中はトラブルの原因なども不明だったので気が気でなかった」と後日別の場所でお会いしたときに話していた。結果的には燃料系のトラブルだったことがあとで判明したが、その時は詳しく原因が究明できずリタイアの決断を下した。

一方の61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptはその後は無事に走り切り完走したが、本井監督は「想定外のトラブルも出た。結果的には28号車には勝てましたが、『これもレースだな』と思えることが多々ありました」と感想を述べる。

このオートポリスから約1か月のインターバルが開いた今回の第5戦もてぎ5時間レースは、それぞれに対策をいろいろ盛り込んだと思われる。9月3日土曜日に予選が行われ、4日日曜日に5時間という長いレースが行われる。今のところ28号車が1勝、61号車が3勝という対決結果になる。今シーズンのスーパー耐久は全7戦のため、今週末のもてぎ5時間の結果では61号車の勝ち越しが決まるがさてどうなるか。

また、今回の第5戦からST-Qクラスでバイオディーゼルで戦っている#55 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptのチームメイトとして、ST-5クラスに#12 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERが参戦を開始する。シーズン開幕前から予告されていたが、ST-5クラスはホンダ『FIT』、マツダ『デミオ』、トヨタ『ヤリス』、『ヴィッツ』、マツダ『ロードスター』と16台がエントリーする混戦のクラスだ。果たしてどのような戦いをみせるのかも注目したい。


《雪岡直樹》

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