中古バイク高騰、CB400SFやZ900RSは新車価格を上回ることも…バイク未来総研調べ

ホンダ CB400スーパーフォア
ホンダ CB400スーパーフォア全 7 枚

コロナ禍によりバイクの魅力が見直されたこともあり、バイクの新車販売が好調だ。新車の販売台数が増えれば、中古車価格はこなれてくるものだが、近年、中古バイクの価格が高騰している。

バイク王が運営するバイク未来総研では、中古バイクの価格高騰について独自考察を交えたレポート「注目6車種の過去3年間の中古オークション相場から見る需要の変化」を公開。ホンダ『PCX』、『CT125ハンターカブ』、『レブル250』、『CB400スーパーフォア』、カワサキ『Ninja ZX-25R』、『Z900RS』、この人気6車種について、新車価格と中古価格の推移を考察した。

ホンダ PCX
スクーターは通学や通勤と生活面での需要が高いため、新型が出たら前回モデルの価格は下がる傾向にあるが、PCXは新型が登場しても前モデルの価格が上昇している。前モデルのPCXは、最新型が2021年3月頃に中古市場にでてきたタイミングで一時価格が下がったが、同年9月頃から上昇。最新型もほぼ新車価格に近い価格で取引されていることから、新車の納車遅延が現行モデルのみならず、旧モデルの価格にまで影響を与えている様子が見て取れる。

ホンダ CT125ハンターカブ
CT125ハンターカブが販売されたのは緊急事態宣言が発令された直後の2020年6月。コロナ禍によるアウトドアブームやバイク志向の高まりもあり、発売当時から新車価格を上回る価格で取引されている。2022年7月、ホンダは現行モデルの一部機種について注文が生産計画に達した場合、受注を一時停止する旨を発表しており、その中にはCT125ハンターカブも含まれている。人気が高く入手困難なバイクが受注一時停止になるということは、価格がさらに高まる要因になるのではと予想する。

ホンダ レブル250
近年の軽二輪で人気があるレブル250は、2020年12月頃から価格が上昇し、2021年6月頃には新車価格を超える時期もあった。今では新車価格を下回り、新車の需要と供給のバランスが取れているようだ。しかし、現在は落ち着ている価格も前述した受注一時停止機種にはレブル250も含まれるため、受注停止後の需要動向によっては再度価格が上昇する可能性もある。

カワサキ Ninja ZX-25R
発売発表時からエンジンや仕様が話題を呼んだNinja ZX-25R。人気の高さとCT125ハンターカブと同様にコロナ禍に販売したため入手困難の要因が重なり、発売から数か月後には新車価格を超えるプレミアム価格がついた。2021年5月頃から価格は下がり始め、2022年1月頃には新車価格を下回り通常の相場まで落ち着いた。今後はレブル250と同様に需要と供給のバランスがとれているため急激な価格変動の可能性は低いものと予想する。

ホンダ CB400スーパーフォア
CB400スーパーフォアは、ネイキッドブームが盛り上がりつつあった頃に販売され、エントリーライダーからベテランライダーまで年代や経験を問わず、多くの顧客に支持されている。新車が手に入りにくいため、すぐに購入できる中古の人気が高まり、2021年5月頃から価格が上昇、同年10月には新車価格を上回った。さらに2022年4月、ホンダが同年10月での生産終了を発表。ロングセラーの人気車種が絶版車になるということで、新車に近い状態のものはすでに大きく値上がりし、新車価格を超えるプレミアム価格になっている。またPCX同様、旧型となるNC39型も価格が上昇傾向だ。

カワサキ Z900RS
近年の中古市場で需要の高いZ900RSはCB400 スーパーフォアと同様、需要が供給を上回ることにより2021年3月から価格が上昇。翌々月には新車価格を上回り、何度かプレミアム価格まで上昇した。2022年入り、新車価格と同水準まで落ち着いてきたが、部品入荷や物流遅延の長期化により、新車の納期見通しが不透明であるとカワサキが発表。Z900RSが多くのライダーから支持されていることを鑑みると今後も価格は高水準を維持すると予想する。


《纐纈敏也@DAYS》

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