インフィニティのSUV『QX60』、装備を充実…米2023年型

「インフィニティ・プレミアム・ケア」を付帯

「ゼログラビティシート」を採用

最大出力295hp の3.5リットルV6エンジン搭載

最新の「プロパイロットアシスト」

インフィニティ QX60 の2023年モデル
インフィニティ QX60 の2023年モデル全 10 枚

日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティは9月1日、『QX60』(Infiniti QX60)の2023年モデルを米国で発表した。

◆「インフィニティ・プレミアム・ケア」を付帯

QX60は、3列シートのラグジュアリークロスオーバー車だ。2021年にモデルチェンジを受けて登場した現行型は、フロントにインフィニティのアイデンティティの「ダブルアーチ」グリルを採用する。米国市場での競合車は、レクサス『RX』などだ。

2023年モデルのQX60には、「インフィニティ・プレミアム・ケア」を追加した。このメンテナンスプログラムには、最大3年間の点検、オイル交換、タイヤローテーションなどを無償で行う。

また、2023年モデルでは、すべてのグレードにワイヤレスのスマートフォン充電パッドを標準装備した。フレームレスバックミラーも採用する。バンパー下側のアクセントカラーはグレードによって、グロスブラックまたはダークグレー仕上げとなる。

◆「ゼログラビティシート」を採用

インフィニティ QX60 の2023年モデルインフィニティ QX60 の2023年モデル

インテリアでは、プレミアムレザー内装、直感的に操作できるインフォテインメントシステム、高解像度タッチスクリーン、Wi-Fi接続、アンビエント照明、チャイルドシートを取り外さずワンタッチ操作で3列目にアクセスできる2列目シートを採用している。

「ゼログラビティシート」は、人間工学に基づいて、疲労を軽減するように設計されたシートで、日産が開発した。NASA(アメリカ航空宇宙局)が測定した無重力状態での人間の姿勢を参考にして、骨盤から胸にかけて身体の重い部位を連続的にしっかりと支えることで、筋肉や背骨の負担を減らし、長時間走行時の疲れを軽減させることを目指して開発された。

QX60のゼログラビティシートには、しなやかで柔らかなキルティング加工が施されたセミアニリンレザーを使う。また、フロントシートには、空調機能とマッサージ機能を備えている

◆最大出力295hp の3.5リットルV6エンジン搭載

パワートレインには、3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は295hpを引き出す。トランスミッションは、9速ATを組み合わせた。9速ATは、より大きなギアレシオを備えている。これにより、レスポンスの高い発進性能を実現できるという。9速ATは、高速道路での燃費向上効果も発揮する。ギア比のワイド化により、パフォーマンスや乗り心地も向上させているという。

この3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジン+9速ATに、インテリジェントAWDシステムを組み合わせた。インテリジェントAWDシステムは、滑りやすい路面を検知し、より多くのグリップが必要な場合に、ほぼ瞬時に後輪へ駆動トルクを配分する。インテリジェントAWDシステムでは、多くのセンサーを使用して、よりグリップが必要になるタイミングを予測する。

インテリジェントAWDシステムでは、パワーの最大50%を後輪に供給して、トラクションを高めることができる。さらに、新開発の「アクティブブレーキリミテッドスリップシステム」は、車両のブレーキを利用して、トルクを左右に振り分ける。これは、部分的に凍結している路面で、とくに役立つという。

◆最新の「プロパイロットアシスト」

最新の「プロパイロットアシスト」を設定する。車載ナビゲーションシステムと連携することにより、高速道路などにおいて、ドライバーを支援する機能を強化している。

車載センサーとカメラから収集された情報をナビゲーションシステムと組み合わせて、ドライバーをより適切に支援する。ナビゲーションシステムから分析されたデータによって、カーブに進入する前や高速道路の出口の手前で、自動的に減速を行う。自動再発進システムも進化しており、ストップ&ゴーの交通状況で最大30秒間、車両を停止させることができるようになっている。


《森脇稔》

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