JR西日本が安価な「列車挙動監視装置」を開発…スマホで線路状態を把握

スマホを活用した列車動揺判定システムの概要。
スマホを活用した列車動揺判定システムの概要。全 1 枚

JR西日本は9月15日、スマートフォンを活用した列車動揺判定システムを開発していることを明らかにした。

JR西日本では、列車の異常な挙動を監視・検知し車両に伝達する「車両挙動監視装置」を導入し、線路状態の把握に活用しているが、他の事業者からは、同様の機能をより安価に導入できるシステムが要望されていた。

そこで、スマートフォンに搭載されている加速度センサーやGPS、カメラを活用して列車の振動を計測、解析し、著大振動の特定とその発生位置を可視化し線路状態を把握するシステムの開発に着手している。

現在、10社ほどの事業者においてプロトタイプを試行検証し、機能の向上を図っており、リリースは2023年度を予定。その後はより効果的なメンテナンスにつなげるべく、振動解析による線路状態の将来予測や、AI画像解析技術を活用した線路周辺設備異常の自動判定を取り入れることも検討するとしている。


《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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