シボレーのSUV『エクイノックス』に初のEV、航続450km…デトロイトモーターショー2022

シボレーのSUVらしいデザイン

GMの新世代EV用「アルティウム」車台がベース

モーターは最大出力210~290hp

シボレー・エクイノックス EV(デトロイトモーターショー2022)
シボレー・エクイノックス EV(デトロイトモーターショー2022)全 10 枚

シボレーは9月14日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2022に、新型電動SUV『エクイノックスEV』(Chevrolet Equinox EV)を出展した。

◆シボレーのSUVらしいデザイン

シボレー・エクイノックス EVシボレー・エクイノックス EV

『エクイノックス』は、シボレーの主力SUVのひとつで、米国ではコンパクトクラスに属する。現行エクイノックスは2016年秋、ロサンゼルスモーターショー2016で発表された。2021年は、米国で16万5323台を販売し、シボレーブランドの最量販SUVになった。

エクイノックスEVは、アスレチックなスタイリングを備えている。表現力豊かなデザインは、ひと目でシボレーの SUV と認識できる大胆かつ堂々としたスタイルを目指している。

インテリアはモダンな空間とし、大人5名のためのスペースを提供する。パーソナライズされたアンビエント照明やスマートインフォテインメントシステムが用意される。また、多くの収納スペースをキャビンに採用した。荷室は、リアシートを折りたたんだ状態で最大1614リットルを確保している。快適性と利便性に関しては、ヒーター付きフロント&リアシート、ヒーター付きステアリングホイールを装備する。さらに、ワイパー周辺に氷が付着しないようにするヒーター付きフロントガラスワイパーも選択できる。

◆GMの新世代EV用「アルティウム」車台がベース

GMの新世代EV向け「アルティウム」プラットフォームをべースにしている。GMのEV商品戦略の中心となるアルティアムバッテリープラットフォームには、共通の車両アーキテクチャに加えて、バッテリーセル、バッテリーモジュール、バッテリーパック、ドライブユニット、EVモーター、統合パワーエレクトロニクスなどのコンポーネントが含まれており、EV生産の基盤となっている。

柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。シボレーをはじめ、キャデラック、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの新世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。

GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求。GMが開発したアルティウムバッテリーも採用される。アルティウムは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができるのが特徴だ。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhだ。アルティウムバッテリーによって駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。

◆モーターは最大出力210~290hp

エクイノックスEVに搭載される自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに対応する。

EVパワートレインのモーターは2WD(FF)の場合、最大出力210hp、最大トルク33.5kgmを発生する。1回の充電での航続は、最大で483kmとした。4WDの「eAWD」の場合、最大出力は290hp、最大トルクは47.8kgmを獲得する。1回の充電での航続は、最大で450kmに到達する、としている。


《森脇稔》

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