「私はコレで会社を辞めました」ENEOS 杉森前会長突如辞任の真相[新聞ウォッチ]

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「私はコレで会社を辞めました……」そんなフレーズを聴いて、「小指を立てる仕草」を連想する人は年がばれそうだが、昭和の末期に流行した“禁煙パイポ“のテレビCMである。

サラリーマン風のマジメそうな中年男性が小指を立てながらこのセリフを語るシーンは今でも記憶に残るインパクトがあったが、石油元売り最大手ENEOS(エネオス)ホールディングスの会長・グループ最高経営責任者(CEO)を務めていた杉森務氏の突如退任はもっと強烈で、小指を立てる程度ではすまなかったようだ。

エネオスHDは、8月に会長職などを退任した杉森氏について、女性に対する「不適切な言動」があったことを明らかにするとともに、「人権尊重、コンプライアンス徹底を経営の最優先事項と位置づけており、元会長がこれに背く行為を行ったことは極めて遺憾」とのコメントを発表した。

きょうの各紙にも「エネオス元会長が性暴力、女性骨折、先月に辞任」(朝日)などと社会面や経済面で取り上げているが、杉森氏の退任についてこれまで「一身上の都合」として、理由を明らかにしていなかった。その真相を週刊新潮が報道。それによると、杉森氏は7月、那覇市の高級クラブで30代ホステス女性のドレスの中に手を入れて胸を触り、キスを強要し、拒む女性に「銀座では普通だよ」などとしつこく言い寄った上、この女性のドレスを強引に脱がせるなどしたという。女性は肋骨骨折など全治2週間のケガを負ったとも伝えていた。

杉森氏も女性への不適切行為について事実関係を認めているという。今回の一件で会長・グループCEOの辞任のほか、中核事業会社ENEOSの代表取締役、業界団体の石油連盟会長や経団連の役職も併せて辞任した。酒に酔った状態での行為とはいえ、これまで築き上げきた地位や名誉を一夜にしてすべて失ってしまったのは、愚かで情けないとしか言いようがない。

2022年9月22日付

●前会長辞任理由、「わいせつ行為」エネオスHD認める (読売・28面)

●羽田着陸新ルート検討、騒音対策東京湾の上空 (朝日・7面)

●社説、経団連の提言 脱炭素の責任自覚せよ(朝日・12面)

ボルボ、8車種1.6万台リコール (産経・24面)

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●車とネット接続機能特許料、トヨタなど支払いへ(東京・8面)

●レンタカー店を無人運営、トヨタグループ、デジタルキーのアプリ開発(東京・8面)

●革新機構、べインと連合、東芝再編国内ファンドと解消(日経・1面)

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ウイルス不活化技術開発、日産と東北大、コスト低減 (日経・16面)

●パイオニア会長「25年度めど再上場検討」EV向けデータサービスに転換(日経・16面)

●トヨタ、自社株買い延長、11月1日まで、追加取得探る (日経・18面)

《福田俊之》

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