シボレー コルベット に「アメリカンスーパーカー」、『Z06』新型…デトロイトモーターショー2022

「マグネティック・ライド・コントロール4.0」を専用チューン

自然吸気5.5リットルV8は最大出力670hp

「Z07パフォーマンスパッケージ」はサーキット向け

シボレー・コルベット Z06 新型(デトロイトモーターショー2022)
シボレー・コルベット Z06 新型(デトロイトモーターショー2022)全 10 枚

シボレーは9月14日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2022に、新型『コルベットZ06』(Chevrolet Corvette Z06)を出展した。「アメリカンスーパーカー」を標榜する。

◆「マグネティック・ライド・コントロール4.0」を専用チューン

通常の『コルベット』よりも、全幅を94mm拡大し、ワイドなリアタイヤを装着する。サイドエアベントからのエアフローも増大させた。また、前後マスクは専用デザインで、フロントのデザインは、冷却性能を最大限に発揮するために、5つの熱交換器のうちセンターの1つへ空気を流すなど、冷却ニーズを最適化するように設計されている。

サーキットでの高速走行時の安定性とコーナリング性能を向上させるために、調整可能なウィッカービルを備えたリアスポイラーを標準装備した。コルベットの市販モデルでは最大のフロント20インチ、リア21インチの鍛造アルミホイールは、「スパイダー」と呼ばれ、5種類の仕上げから選択できる。「マグネティック・ライド・コントロール4.0」を含めて、サスペンションは専用チューニングした。大容量のブレーキは、フロントが6ピストン。8速デュアルクラッチトランスミッションの最終減速比を5.56に変更し、加速性能を向上させた。コックピットは、カーボンファイバートリムの使用を拡大している。

◆自然吸気5.5リットルV8は最大出力670hp

新開発の自然吸気5.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。これまでに製造された自然吸気の量産V8エンジンの出力を超えることを目標に開発された。軽量のフラットプレーンクランク設計により、エンジンは大パワーを生み出すために必要な高回転域に到達することができるという。

新しいエンジンは、パワーだけでなく、サーキットで最大限のパフォーマンスを引き出すように設計されている。8600rpmからのレッドゾーンやフルレーシングスタイルのドライサンプシステム、専用のインダクション&エキゾーストシステムまで、このエンジンはまったく新しいエモーショナル性を演出する、と自負する。

また、このエンジンはDOHC化されており、チタン製インテークバルブとナトリウム充填エキゾーストバルブを支えるデュアルコイルバルブスプリングを採用する。鍛造アルミ製ピストン、鍛造チタン製コネクティングロッドにより、軽量化と高い強度も追求した。新開発のアクティブスプリットインテークマニホールドも導入した。これらにより、最大出力670hp/8400rpm、最大トルク63.6kgm/6300rpmを獲得する。従来型よりも排気量を約700cc縮小しながら、パワーは新型が20hp上回っている。新型は、0~96km/h加速2.6秒の性能を可能にした。

◆「Z07パフォーマンスパッケージ」はサーキット向け

サーキット走行を意識した「Z07パフォーマンスパッケージ」が用意される。このパッケージには、カーボンファイバー製ハイリアウイングとグランドエフェクト、シャシーの専用チューニング、「マグネティック・ライド・コントロール」の専用チューニング、特注のミシュラン製「カップ2 R ZP」タイヤ、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキなどが含まれている。

オプションで、カーボンファイバー製ホイールを用意した。バネ下重量を、18.6kg軽量化する効果を発揮する。 ブレンボ製のカーボンセラミックブレーキは、フロントが直径15.7インチ(398mm)、リアが直径15.4インチ(391mm)の大型ローターを採用した、としている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  5. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る