「ショールームでもレース場でもない」ポルシェの体験施設が1周年、ふるさと納税返礼品充実で1日貸し切りも

ポルシェジャパンのフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ 代表取締役社長
ポルシェジャパンのフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ 代表取締役社長全 26 枚

ポルシェジャパンは10月1日、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京1周年を迎えたことを受け、立地する千葉県木更津市にふるさと納税返礼品の充実を発表するとともに、有機米給食への寄付贈与式を行った。

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◆木更津市の魅力のひとつ

ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(以下PEC東京)について、千葉県木更津市の渡辺芳邦市長は、昨年のPEC東京オープン以来、「木更津市に魅力が追加されるとともに、経済の循環や、交流人口の増加など、木更津市のブランド力の向上に貢献してもらっている」と高く評価。さらに、ふるさと納税にPEC東京体験を出していることについても、「メニューの主力商品」になっているという。

同時に木更津市の取り組みのひとつ、オーガニックの町づくりの一環で小中学校の給食米を、オーガニック化する取り組みをしており、現在半分ほどの日数がオーガニック化することができている。そこへもポルシェジャパンは支援をしており、「できるだけ早く100%になるように進めていく」とコメントした。

千葉県木更津市の渡辺芳邦市長千葉県木更津市の渡辺芳邦市長

◆五感でポルシェを体験する場所

一方、ポルシェジャパンからは、7月に着任した代表取締役社長フィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏が登壇。ヴィッツェンドルフ氏はこれまでポルシェリテールハンブルクの取締役会会長やその他ドイツメーカーのドイツ国内や海外市場の上級マネージメント職を経験してきた人物だ。日本に着任して、「日本とヨーロッパは、文化やビジネス習慣が全然違う。こういったことを十分理解した上で、これまでの私の経験と実績を生かしながら、皆さんと一緒に日本におけるポルシェの歴史をこれからも作っていきたい」と着任の意気込みを語る。

今回1周年を迎えたPEC東京は、世界で9番目のPECであると同時に、「日本唯一の海外自動車ブランドによる体験施設だ」とし、ここは、「お客様が(ポルシェを)体験しに来る場所。ショールームでもなく、レース場でもない。ユーザーもファンもブランドを知りたい方も皆さんここに来て、五感でポルシェを体験してもらいたい。素敵なランチやディナーも楽しんで、あるいは会議室を使って、そしてシミュレーターラボを楽しんでもらいながら、我々との交流を図ってほしい。そしてここで皆さんの夢を叶えていただきたい」とこのセンターの価値を説明。さらに、「このPEC東京は日本のポルシェにとってのホームだ。ホームとは家庭なので、ここに来る皆さんはファミリーだ」とし、来場者とのポルシェとの距離感が近いことを強調した。

ポルシェジャパンのフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ 代表取締役社長ポルシェジャパンのフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ 代表取締役社長

◆社会的責任を果たしながら

PEC東京が立地する千葉県木更津市についてヴィッツェンドルフ氏は、「とても美しい自然に囲まれた都市。(PEC東京も)地域の環境に与える影響をしっかりと考慮して、我々も良き企業市民として、この地域、社会の皆様との信頼関係を強化したい」と話す。「コースの地形を見ると、世界の9つあるPECにおいて唯一、三次元的、立体構造で、高低差は最大で30m以上ある」と述べ、これは元々の土地の環境を配慮した特徴的なもの。「生物多様性や緑地の比率などに配慮しながら、自然環境への影響を最小限に抑えながら慎重に作った。その結果、緑地の比率が60%という高い生物多様性を誇っている」とし、企業の責任として環境保全を踏まえた施設であることをアピール。

ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京

さらに、木更津市が提唱するオーガニックな街作りにもポルシェは共鳴し、コラボレーションを始めた。それは前述したとおり、木更津市内の小学校、中学校の学校給食提供に向けた有機米プロジェクトで、そこに昨年から参画。「今年も継続してぜひ協力したいと本日また寄付をした」と発表。同時に「木更津市の魅力をより多くの方に知ってもらうことと同時に、木更津市の産業振興にも貢献するため、ふるさと納税の返礼品の充実」も合わせて発表した

ふるさと返礼品は今年の5月に申し込みを開始。その内容は90分のドライビングプログラムで、「200件以上の申し込みがあり、大変好評だったことを受け、複数名で体験してもらえるオリジナルのプログラムを今回追加。さらにその究極の体験型返礼品として、PEC東京を1日貸し切るという話題性の高い返礼品を設ける。ふるさと納税の需要も高まっていることから、これがきっかけにより多くの方から木更津に注目してもらいたい」と述べ、木更津市に向けた継続的な社会貢献を約束。その証として、PEC東京内にソメイヨシノの植樹が渡辺市長とヴィッツェンドルフ氏とで行われた。

なお、追加されたプログラムは、人気の3つのプログラムを1~3名まで楽しめる限定プラン(10万円~)と、施設を1日貸切ることができるプラン(1700万円)である。こちらには、建物(アトリウム、カフェ、レストラン、会議室)及びトラック(ハンドリングトラックはじめ全モジュール)のレンタル料8時間分(9:00~17:00)に加え、ポルシェ・ドライビングコーチ5名と、お好みのポルシェを選んで90分のドライビングセッション20回分(ドライビングシミュレーターへの変更可)、お食事・飲み物30万円分とサービス料が含まれている。 

今回のPEC東京1周年記念に合わせライドハンターズin木更津を開催。木更津市市制施行80周年を記念しPEC東京をサイクリングイベントのスタート地点として、木更津市を自転車で周遊するイベントで、10代から70代までの35組64名が参加し、木更津市の魅力を味わっていた。

ライドハンターズin木更津のスタート。体感のステアリングを握るのはポルシェジャパンのヴィッツェンドルフ社長。すぐ後ろに渡辺木更津市市長が続くライドハンターズin木更津のスタート。体感のステアリングを握るのはポルシェジャパンのヴィッツェンドルフ社長。すぐ後ろに渡辺木更津市市長が続く

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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