アキュラのスポーツセダン「TLX タイプS」に限定車「PMC」、NSXと同じ工程で生産…10月6日米国予約開始へ

NSXと同じ工場で手作業で組み立て

NSXと同じ3種類のボディカラー

3.0リットルV6ターボは最大出力355hp

アキュラ NSX タイプS と TLX タイプS の「PMCエディション」
アキュラ NSX タイプS と TLX タイプS の「PMCエディション」全 10 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは10月5日、スポーツセダンの『TLX タイプS』(Acura TLX Type S)の300台限定車、「PMCエディション」の米国予約を10月6日(日本時間10月7日)に開始すると発表した。『NSX』と同じ生産工程を組む。

◆NSXと同じ工場で手作業で組み立て

「PMC」とは、「パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター」の略で、米国オハイオ州メアリズビルにある『NSX』の工場を指す。TLXタイプSのPMCエディションは、NSXと同じ工場で、ハンドメイドで組み立てられる。

パフォーマンス・マニュファクチャリング・センターは、NSXのグローバル生産拠点だ。熟練した技術者が持つ職人の技と、革新的な先進生産技術との調和を目指している。PMCは、NSXのようなスーパースポーツモデルの少量生産に適した生産設備を備えており、およそ100名の従業員が、各工程で先進のロボット技術と協調しながら、高いレベルの品質とクラフトマンシップを追求している。高度な生産技術を多数有しており、多くの特許を米国で申請済みだ。

例えば、PMCでは熟練した技術者が長時間かけて、パワートレイン、サスペンション、電装部品、インテリア部品、ボディパネルを組み付けていく。ビジュアル作業標準システムにより、技術者は各工程で標準化された作業を忠実に実行することができるという。

◆NSXと同じ3種類のボディカラー

TLXタイプSのPMCエディションには、NSXと同じボディカラーとして、クルバレッド、130Rホワイト、ロングビーチブルーの3色が用意される。生産台数は各色100台の合計300台。米国での予約は、クルバレッドが10月6日、130Rホワイトが11月9日、ロングビーチブルーが12月8日に開始される予定だ。

また、ベルリナブラック仕上げのルーフや、コッパー塗装の20インチ軽量アルミホイールも採用される予定だ。この20インチ軽量アルミホイールは、NSXにインスパイアされたYスポークデザインが特長になる。リアスポイラーとディフューザーは、カーボンファイバー製だ。ロアサイドシルガーニッシュとグロスブラック仕上げのエンブレムが装備される。

室内には、カーボンファイバー製トリムパネル、照明付きサイドシル、カラーアクセントバインディングを備えたプレミアムフロアマットを装備する。ボディカラーがクルバレッドの場合、赤いコントラストステッチを配したエボニーインテリアになる。ボディカラーがロングビーチブルーパールの場合、ブルーのステッチが施されたオーキッドインテリアになる。ボディカラーが130Rホワイトの場合、スポーティなレッドインテリアを組み合わせる。ウルトラスウェードインサートを備えたミラノレザーシートを標準装備。コンソールには、限定車を示すシリアルナンバープレートが添えられる。

◆3.0リットルV6ターボは最大出力355hp

アキュラ TLX タイプS の「PMCエディション」アキュラ TLX タイプS の「PMCエディション」

新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンには、数十年にわたるパフォーマンスエンジン開発の経験とモータースポーツのノウハウを導入した。最大出力が355hp、最大トルクは49kgmを引き出す。49kgmの最大トルクは、タイプS史上、最強だという。

タイプS専用の3.0リットルV6ターボは、オールアルミ構造、コンパクトなサイズ、デュアルオーバーヘッドカムシャフト、24バルブ、直噴システム、シングルツインスクロールターボチャージャーを備えている。

アキュラの主力エンジンの3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンとは、ボアと60度のVバンクのみを共有している。 タイプS専用のV6ターボでは、クランクの剛性と耐久性を向上させる6ボルト焼結メインキャップと、86×86mmのボアとストロークが採用されている。

《森脇稔》

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